第03回 貝原益軒:『和俗童子訓』
発達科学の先人たち
第03回 貝原益軒:『和俗童子訓』
1.貝原益軒とその時代
2.『和俗童子訓』−日本初の「教育書」−
1.貝原益軒とその時代
1.1江戸時代前期の社会と文化
1615年 大阪夏の陣
1635年 武家諸法度の発布
1639年 鎖国が完成
1.2朱子学と理気二元論
朱子学:孔子に始まる儒教に禅や道教をを取り入れた哲学
理気二元論:格物致知
1.3 貝原益軒の生涯
貝原益軒
主な著書「大和本草」
「菜譜」
「家譜」
「養生訓」(第1回健康心理学の背景)
気は、一身体の内にあまねく行きわたるべし、胸の中一所にあつむべからず。怒り、悲しみ、うれひ、思ひ、あれば、胸一所に気とどこほりてあつまる。七情の過ぎて滞るは病の生ずる基なり。
七情(喜、怒、憂、思、悲、恐、驚)が、過剰または偏った状態で長期に及ぶと、病気の原因に。
養生訓 (中公文庫プレミアム)
「和俗童子訓」
2.『和俗童子訓』−日本初の「教育書」−
2.1『和俗童子訓』の構成
一巻 総論上
二巻 総論下
三巻 随年教法、読書法
四巻 手習法
五巻 教女子法
2.2『和俗童子訓』を読む
子供のないことと長患いは、天命であって、女性を責めるべきではない。
発達科学の先人たち
目次
1 発達科学と先人の足跡
2 アリストテレス:『心とは何か』
3 貝原益軒:『和俗童子訓』
4 ダーウィン:『人及び動物の表情について』
5 ヴント:『民族心理学』
6 デュルケム:『道徳教育論』
7 シュタイナー:『子どもの教育』/『教育術』
8 モンテッソーリ:『子どもの発見』
9 バートレット:『想起の心理学』
10 ピアジェ:『思考の心理学』
11 ハーロウ:『愛のなりたち』
12 アリエス:『〈子供〉の誕生 アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』
13 清水義弘:『試験』
14 土居健郎:『「甘え」の構造』/『続「甘え」の構造』
15 先人たちと現代社会
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