第01回 発達科学の先人の足跡

発達科学の先人たち
第01回 発達科学の先人の足跡

岩永雅也
星薫


1.発達と発達科学
2.先人たちのプロフィール


1.発達と発達科学
1.1概念

発達科学(人間発達科学)
人間の発達に関わる諸事象を研究対象とし、科学的、客観的な方法によって分析・考察を行う学問分野の総称である。

類似概念として成長・成熟
成長:広義:成体に至っていない幼体が加齢に伴って個体の質量を増し、種々の生活能力が向上し、活動の様態が成体のものに近づいていく過程を指す。
成熟:基本的には、成長と同様に終点を成体とする時間軸上の変化であるが、それに加えて「達成基準を満たす」という意味合いが強くなる。

江戸時代中期の経世論書。荻生徂徠著。太平策
developmaentデベロップメント(物事の発達や開発を意味する語。開発の例としては、土地開発、ソフトウェア製作などがある。)
包み(velop)を解く(de)という語源を持つ動詞developの名詞形である。
「包まれていた何かを外部に向かって展開する。」という語意を持っていた。
伝統的な発達概念には以下の要素が内在している。
成熟説:「すべては遺伝的に決定されている資質が時間に追って実現する」
学習説:「発達は環境や経験による学習によって多様に変化する」

「発達とは成熟を一方の生物学的要因とし、他方で後天的な社会的学習を通じて、それらの相互作用によって獲得される心身の諸機能、とりわけ精神的側面での質的変化である。」

単に成体までの成熟のプロセスというだけでなく、学習が続く限りそうした変化は起こりうることになる。
成人後の発達や中高年における発達、さらには、一生を通じての生涯発達という視点も十分に可能となるのである。

1.2構成

発達科学は、人間の精神分野そのものが持っている特性や反応、構成、機能といったものを科学的に分析する心理学、及びその心理学の知見を踏まえながら、環境との関わりやそこからの学習によって変化する人間精神の変化の様態とその要因を分析し理解し、かつ実践に応用する教育学、という二つの大きな学問領域からなっている。

心理学
基礎心理学:実験・観察や調査等を用いて、精神分野のあり方の一般法則を探究
知覚心理学:
認知心理学:
比較心理学:
社会心理学:
応用心理学:基礎心理学によって得られた知見や法則を用いて現実の心理問題を分析し、その解決への方策を探究
臨床心理学:
産業心理学
犯罪心理学
教育心理学

教育「学」は一定の研究法や分析法の科学的体系持たない
教育法学
教育史学
教育工学
教育社会学


2.先人たちのプロフィール

2.1 心理学の先人たち
前384年 – 前322年3月7日 アリストテレス
1809年2月12日 – 1882年4月19日 チャールズ・ダーウィン
1832年8月16日 – 1920年8月31日 ヴィルヘルム・ヴント
1886年10月20日 – 1969年9月30日 フレデリック・バートレット
1896年8月9日 – 1980年9月16日 ジャン・ピアジェ
1905年10月31日 – 1981年12月6日 ハリー・フレデリック・ハーロー
1920年3月17日 – 2009年7月5日 土居健郎

2 アリストテレス:『心とは何か』
4 ダーウィン:『人及び動物の表情について』
5 ヴント:『民族心理学』
9 バートレット:『想起の心理学』
10 ピアジェ:『思考の心理学』
11 ハーロウ:『愛のなりたち』
14 土居健郎:『「甘え」の構造』/『続「甘え」の構造』

2.2 教育学の先人たち

貝原益軒:『和俗童子訓』
6 デュルケム:『道徳教育論』エミール・デュルケーム
7 シュタイナー:『子どもの教育』/『教育術』ルドルフ・シュタイナー
8 モンテッソーリ:『子どもの発見』マリア・モンテッソーリ
12 アリエス:『〈子供〉の誕生 アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』フィリップ・アリエス
13 清水義弘:『試験』


発達科学の先人たち
目次
1 発達科学と先人の足跡
2 アリストテレス:『心とは何か』
3 貝原益軒:『和俗童子訓』
4 ダーウィン:『人及び動物の表情について』
5 ヴント:『民族心理学』
6 デュルケム:『道徳教育論』
7 シュタイナー:『子どもの教育』/『教育術』
8 モンテッソーリ:『子どもの発見』
9 バートレット:『想起の心理学』
10 ピアジェ:『思考の心理学』
11 ハーロウ:『愛のなりたち』
12 アリエス:『〈子供〉の誕生 アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』
13 清水義弘:『試験』
14 土居健郎:『「甘え」の構造』/『続「甘え」の構造』
15 先人たちと現代社会

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