第14回 発達と環境:メディアの影響 発達に関与する環境要因はさまざまなものがあるが、ここでは電子メディア(テレビやゲーム、インターネットなど)を取り上げ、それらが子どもの発達や行動に与える影響について考察する。 【キー…
第13回 老年期の発達:喪失とサクセスフル・エイジング 老年期は、心身の衰えや、それまで担ってきた役割からの引退、近親者との別れなど、喪失体験が増えてくる。一方で、認知能力の向上や、肯定的感情の増加といった獲得的変化も生…
第12回 成人期の発達:中年期危機とジェネラティビティ 成人期は、仕事や家庭、地域での責任が増し、さまざまな形で次世代育成に関与する。その一方で、自身の体力の衰えや職業上の限界、子どもの巣立ちなども経験し、人生の軌道修正…
第11回 成人初期の発達:大人への移行 成人初期は、活動の場が学校から職場に移行し、親元を離れて自活したり、結婚を考え始めたり、新しい家庭を築くなど、役割や責任、ライフスタイルが大きく変化する。この時期の心理的発達につい…
第14回 文化と進化 一般に文化と進化は相容れないものだと考えられる傾向にあるが、実際にはどちらか一方だけではヒトの行動や心のはたらきを十分に理解することはできない。第14回では文化と進化の関係について解説する。 【キー…
第13回 コミュニケーション 第13回の講義では、コミュニケーションの進化を正直なシグナルの進化という観点から解説する。また、言語の進化についても触れる。 【キーワード】 シグナル、正直さ、言語 1.シグナルの進化 (1…
第12回 大規模な集団における協力 第12回の講義では二者関係を越えたより大きな集団での協力の進化を考える。特に間接互恵性、強い互恵性という2つの考え方を紹介する。 【キーワード】 社会的ジレンマ、間接互恵性、評判、強い…
第11回 錯覚の光と影 エンターテインメントと悪質商法 私たちの認知プロセスにおいて情報の取捨選択を行う機能が「注意」である。 この注意が持っている性質を利用した錯覚は、マジックをはじめとしたエンタテイメントに利用される…
第11回 協力の進化 第11回の講義では、ゲーム理論の枠組み(特に囚人のジレンマ・ゲーム)を用いて二者間の協力の進化について理解する。繰り返しのある囚人のジレンマ・ゲームでは応報戦略が適応的と考えられるが、その理由を解説…
第11回 コミュニティ・アプローチ コミュニティ心理学を基盤とするコミュニティ・アプローチの理念やコミュニティで活動する心理臨床家の基本姿勢、代表的な介入法について概説する。 【キーワード】 コミュニティ・アプローチ、予…
第10回 身近な情報の錯覚 私たちは、身の回りの出来事からさまざまな情報を読み取って解釈し、判断や意思決定の材料としている。その際に、情報が持つ統計的な性質を見落とすと、そこに誤った因果関係を発見してしまうことがある。 …
第11回 高齢者に対する心理臨床(1)―理解に焦点をあてて- 老年期といいう発達段階にある高齢者の心理に焦点をあて、事例を交えながら、その理解について、方法論も含めて論じる。 【キーワード】 心理臨床の役割、アセスメント…
第10回 老年期という時期 老年期は発達的どのような時期なのか、心理学の中でどのように位置付けられているのかということについて、高齢者の置かれている状況、悩み、エイジズムを踏まえながら論じる。また、老年期に関わる諸理論に…
第9回 こころとからだのエイジング -知的機能を中心にして- 知的機能(知能、記憶など)のエイジングの特性とその背景要因、機能維持のための方略、そして、アセスメント等について論じる。 【キーワード】 知的機能、知能、CH…
第10回 青年期の発達:アイデンティティの形成 青年期には、第二次性徴をはじめ、心身に大きな変化が生じる。人間関係や進路で悩むことも増え、アイデンティティ(自我同一性)を模索するようになる。そのプロセスについて、周囲の人…