第15回 精神医学の過去・現在・未来 わが国と世界における精神医学の歴史を展望し、学習のまとめとする。科学技術は飛躍的に発展したが、精神医学は未解決の難問を多く抱えている。とりわけ精神障害者に対する人道的処遇の歴史は浅く…
第14回 精神疾患をとりまく法と制度 精神疾患をとりまく法制度や社会資源について学ぶ。精神保健福祉法の沿革と内容、非自発的入院を含む入院手続き、障害者総合支援法、医療観察法、成年後見制度などについて学び、歴史的経緯と将来…
第13回 老年期と精神疾患 老年期の精神疾患について認知症を中心に学ぶ。アルツハイマー型、前頭側頭型、レビー小体型など各種認知症の特徴を知るとともに、随伴症状とその対応原則を理解する。 【キーワード】 認知症、アルツハイ…
第12回 摂食障害とパーソナリティ障害 思春期・青年期に関連の深い精神疾患である摂食障害(神経性やせ症、神経性過食症、過食性障害)について学ぶ。また、パーソナリティ障害についてDSMの分類に沿って学び、境界性パーソナリテ…
第10回 アルコールと薬物 わが国におけるアルコール関連問題の現状を知るとともに、アルコール依存症の症状・経過・治療について学び、断酒会活動の意義について理解する。また、覚醒剤のもたらす精神症状とその危険について学ぶ。 …
第9回 身体疾患と精神疾患 精神医学における心身相関現象に注目し、双方向的に検討する。身体疾患に起因する精神疾患の例として症状精神疾患や器質性精神疾患について学ぶ。また、心理社会的要因に影響される身体疾患の病態、すなわち…
第8回 ストレスとストレス関連障害 ストレス概念は、現代人のメンタルヘルスを考えるうえでとりわけ重要である。強いストレスをもたらすできごとによる精神の変調として、適応障害、急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害、解離性…
第7回 不安障害と強迫性障害 以前は神経症と呼ばれていた多彩な疾患群は、不安や恐怖を中心的なテーマとするものである。その中から不安障害(パニック障害、全般性不安障害)と強迫性障害をとりあげ、概念・症状・経過・治療について…
第6回 「うつ」をめぐるさまざまな話題 うつ病の理論と実践に関わるさまざまな話題、すなわち、うつ病概念の変遷とDSMの影響、うつ病の多様性と「新型」あるいは「現代型」の問題、精神療法のあり方、睡眠の重要性、抗うつ薬の多面…
第5回 うつ病と双極性障害 今日の代表的な精神疾患である気分の障害、すなわちうつ病と双極性障害について、その症状・経過・診断・治療について学ぶ。両者の異同について正しく理解したうえで、抗うつ薬や気分安定薬などによる薬物療…
第3回 精神疾患の治療 精神疾患の治療のあり方について基本的な考え方を学ぶ。特に薬物療法と精神療法という二本の柱に注目し、それぞれの療法の目的・有用性・有害作用・限界について知る。薬物療法と精神療法の相補的な関係や多職種…
第2回 精神疾患の診断と診断基準 精神疾患の診断の手順と、その際に用いられる診断基準について、今日の代表的な操作的診断基準であるDSMとICDを中心に学ぶ。診断は一方的に宣告するものではなく、SDMの考え方に従って共有す…
精神疾患とその治療(’20) Understanding and Treating Mental Disorders (’20) 主任講師名:石丸 昌彦(放送大学教授) 【講義概要】 精神医学の診断や治療の基…