第10回 アルコールと薬物

第10回 アルコールと薬物
わが国におけるアルコール関連問題の現状を知るとともに、アルコール依存症の症状・経過・治療について学び、断酒会活動の意義について理解する。また、覚醒剤のもたらす精神症状とその危険について学ぶ。
【キーワード】
アルコール関連問題、アルコール依存症、心理的依存と身体的依存、断酒会、覚醒剤、行為依存


1.酒害と物質関連障害

(1)アルコール関連問題

アルコール依存症 長期間多量に飲酒した結果、アルコールに対し精神依存や身体依存をきたす精神疾患。

(2)問題の広がり

アルコール関連疾患

(3)物質関連障害

物質誘発性障害と物質使用障害

2.アルコールの急性作用と慢性作用

(1)アルコールの急性作用

(2)アルコールの慢性作用

3.アルコール依存症

(1)依存症の2つの側面〜心理的依存と身体的依存

心理的依存:その物質を摂取したいという強い欲望があり、これをコントロールできない。

身体的依存:身体がアルコールなしではバランスが保てなくなっていることである。

(2)依存症を背景とした精神症状

振戦せん妄(しんせんせんもう)

振戦せん妄はアルコールの離脱症状のひとつで、著明な自律神経機能亢進や幻覚などの症状がみられる。 振戦せん妄は、アルコールの離脱症状(俗にいう禁断症状)のひとつで、長期間の飲酒歴のある重度のアルコール依存症者が、飲酒を中断または減量した際に生じます。

(3)人間関係の破壊作用

久里浜式アルコール症スクリーニングテスト(KAST)

(3)原因・治療・予防

断酒会

4.覚醒剤、その他の依存症

(1)覚醒剤の有害作用

メタンフェタミン

(2)覚醒剤精神病

(3)その他の依存症


アルコール健康被害

文化圏による違い

世界の伝統的な酒の地域分布をみると、西欧諸国は果実を発酵させて造る「ワイン」圏、欧州から中東、アフリカ大陸にかけての広い地域は、穀物の種子を発芽させた「モヤシ利用の酒」圏に位置付けられます。日本を含む東アジア一帯は「麹の酒」圏とされています。

 

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