第02回 心のレジリエンスのプロセス

ストレスフルな出来事に直面したとき、人々の心は衝撃を受けながらも前に進もうとする力を持っている。そうした心の適応・回復の現象すなわちレジリエンスが、どのようなプロセスで進むかについて、具体的な状況に照らし合わせて理解する。


1.心のレジリエンスのプロセス

(1)目に見えない心の回復

物体のレジリエンス

植物のレジリエンス

心のレジリエンス⇒さまざまな動きがある。

(2)時間軸で異なる力

レジリエンス・プロセスの概念図

2.出来事に直面したとき:崩れない力

(1)ストレス反応

キャノン(Cannon.W.B)による説明

闘争あるいは逃走(fight or flight)に向かおうとする危急反応

セリエ(Selye.H 1976)による説明

衝撃の種類に関係なく、副腎皮質ホルモンの変化が起こり、衝撃に対して適応的な反応⇒汎適応症候群

心理的ストレス反応尺度に含まれる因子

・情動的反応⇒抑うつ気分、不安

・認知的反応⇒自身喪失、不信

 

(2)心的外傷後ストレス症状

(3)ストレス反応を緩衝しようとする心の反応

3.出来事のあと:回復・適応を歩む

(1)元に戻っていく

(2)戻らないけれど進む

(3)変わっていく、補償していく

 

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