第02回 心のレジリエンスのプロセス
2回目 2024/05/21
ストレスフルな出来事に直面したとき、人々の心は衝撃を受けながらも前に進もうとする力を持っている。そうした心の適応・回復の現象すなわちレジリエンスが、どのようなプロセスで進むかについて、具体的な状況に照らし合わせて理解する。
1.心のレジリエンスのプロセス
(1)目に見えない心の回復
物体のレジリエンス
植物のレジリエンス
心のレジリエンス⇒さまざまな動きがある。
(2)時間軸で異なる力
レジリエンス・プロセスの概念図
2.出来事に直面したとき:崩れない力
(1)ストレス反応
・キャノン(Cannon.W.B)による説明
闘争あるいは逃走(fight or flight)に向かおうとする危急反応
・セリエ(Selye.H 1976)による説明
衝撃の種類に関係なく、副腎皮質ホルモンの変化が起こり、衝撃に対して適応的な反応⇒汎適応症候群
心理的ストレス反応尺度に含まれる因子
・情動的反応⇒抑うつ気分、不安
・認知的反応⇒自身喪失、不信
(2)心的外傷後ストレス症状
(3)ストレス反応を緩衝しようとする心の反応
3.出来事のあと:回復・適応を歩む
(1)元に戻っていく
(2)戻らないけれど進む
(3)変わっていく、補償していく