近接びいき

近接性バイアス

物理的に近い人を遠くにいる人よりも優遇してしまうことを「近接性バイアス(proximity bias)」といいます。 近接性とは、社会心理学で「対人魅力」と呼ばれる概念を構成する6つの要因のうちのひとつです。

第8回 対人関係 – LIFE-SHIFT (lifeshift.site)

対人関係(対人魅力、社会的交換、関係の発展、対人的葛藤)
対人関係は大きな喜びの源泉であると同時に、苦痛の源泉でもある。友人係や恋人関係のような非公式な関係では、喜びを与えてくれる人との関係は成されやすく長続きするが、苦痛をもたらす関係は忌避される。

第1回 社会心理学とは何か – LIFE-SHIFT (lifeshift.site)

 

「近接びいき」というバイアス

 

「近接びいき」って言葉があるみたいですね。

コロナ禍でテレワークが広がりましたが

5類移行以降、

出社を推し進める会社も増えましたが

これによって出社している社員との距離が近くなり

在宅勤務でモニタ越しに接する社員と

実際に身近にいる出社している社員とで

価値が変わり、

出社している社員をひいき目に見がち

というものだそうです。

近接びいき – 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

こんなバイアスがかかるなら、会社の制度で、テレワークのみの社員は、不利になる。

では、どうすればよいのだろうか。

ある程度の出社は必要になるのだろうか


そこには心理学でいわれる

「近接性バイアス(偏見や先入観)」

として解説されており、

出社している部下のほうが、

より仕事をしているように感じたり、

生産性がより高いと感じることはないでしょうか。

そこには、

もしかしたら近接性バイアスの影響が

あるかもしれません

任せる仕事や評価に偏りがでるなど、

ネガティブな結果を生む可能性もあります

といった専門家の解説もあります。

バイアスが働くことを理解し、使い分けることが重要

ただ、これを

バイアス(偏見や先入観)

割り切れないところが

難しいところだと思います。

モニタ越しと対面の

コミュニケーションの質の違いからくる

本当の生産性の違いや

意思疎通ができている納得感などの違いも

十分にありえます。

特に「納得感」というのは

とても重要だと思います。

 

私も先日、

仕事で現場を回ってきたのですが、

やはり画面越しに得られる情報とは違って

現場や周辺の空気感や

温度や湿度などを

その場にいる人と共有したうえで進める仕事は

納得感がありますし、

やっぱり身の入り方も違います。

 

バイアスが働くのには

それなりの理由があるわけです。

「バイアスのせいだ」といって

終わらせるのではなく、

 

いかにこれを理解し、

その上で行動するかが

重要なんじゃないでしょうか。

 

これから増えてくるであろう

「近接びいき」

自分の判断にバイアスがかからないよう

留意するとともに

 

バイアスが働くことも考慮して

リアル/オンラインを

うまく使い分けたいところです。

 

 

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