第2回 心理アセスメント1

第2回 心理アセスメント1
―目的と方法―

心理アセスメントの概念、手法、倫理的配慮等について解説する。

【キーワード】
心理アセスメント、生物-心理-社会モデル、生態学的モデル、倫理的配慮


法務省 矯正心理専門職区分

法務技官(心理)は,法務省専門職員(人間科学)採用試験 矯正心理専門職区分により採用され,少年鑑別所少年院刑事施設(刑務所,少年刑務所及び拘置所)などに勤務する専門職員です。

 心理学の専門的な知識・技術等をいかし,科学的で冷静な視点と人間的な温かい視点とを持ちながら,非行や犯罪の原因を分析し,対象者の立ち直りに向けた処遇指針の提示や,刑務所の改善指導プログラムの実施に携わっています。

井澤修平 ストレスホルモンを測る

職場の心理社会的ストレスに関連した要因が健康を阻害することは広く認識されています。約6割の人が仕事や職業生活において強い不安、悩み、ストレスを感じており、また、職業性ストレスによってうつや自殺の数が増加することも報告されています(たとえば、堤らの報告1))。心理社会的ストレスを評価し、管理することは、うつなどのストレス関連疾患の予防を考える上では一つの重要な課題となっています。12月からはストレスチェック制度が始まり、ストレス対策は一つの重要な節目を迎えていますが、さらにその先を見据えて、ストレスやストレス関連疾患のリスクをより正確に評価する手法を開発することは重要な課題の一つだといえます。

心理検査の購入資格

心理検査を活用する際には、検査の誤用や受検者への権利侵害を防ぐため、検査の実施者が十分な知識と経験を持っていることが必要です。

弊社では、米国教育学会(AERA)・米国心理学会(APA)・全米教育測定協議会(NCME)の3団体が定めた基準を採用し、心理検査を購入資格Level A,B,Cという3つの段階に区分しております。

Level Aの心理検査は、基本的な知識があればご利用いただけます。

これに対し、Level B及びLevel Cの心理検査は、一定の要件を満たした方のみが購入・実施できる検査となり、初めてご購入いただく際には事前に購入資格登録が必要となります。

家庭裁判所調査官

家庭裁判所は、夫婦や親族間の争いなどの家庭に関する問題を家事審判や家事調停、人事訴訟などによって解決するほか、非行をした少年について処分を決定します。いずれも法律的な解決を図るだけでなく、事件の背後にある人間関係や環境を考慮した解決が求められます。

家庭裁判所調査官は、このような観点から、例えば、離婚、親権者の指定・変更等の紛争当事者や事件送致された少年及びその保護者を調査し、紛争の原因や少年が非行に至った動機、生育歴、生活環境等を調査します。

家庭裁判所調査官になるためには、家庭裁判所調査官補として採用後、裁判所職員総合研修所に入所し、約2年間の研修を受ける必要があります。

 

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