第02回 教育と社会
心理と教育へのいざない。
第02回 教育と社会
わたしたちが見聞し体験する全ての事柄は必ず現実の世界に原因を持ち、さらに他の現実世界の事柄に関わっていく。教育もその例外ではない。全体社会という大きなシステムの中のサブシステムのひとつであって、教育だけが特別な「聖なる営み」だと考えるべきではない。教育を他の事象と同様に社会事象として理解し考察する根拠がそこにある。教育を社会との関わりにおいて理解し分析する学問分野が教育社会学である。
【キーワード】
教育事象、社会事象、教育社会学、ミクロな事象、マクロな事象、社会化、実証主義、解釈
岩永 雅也(放送大学副学長)
1.社会事象としての教育
2.教育の社会学的検討
3.教育社会学の対象
4.教育社会学の方法
5.教育社会学における研究
1.社会事象としての教育
教育社会学 – Wikipedia
「すべてのものの教師はただひとり、天に在わす者」アウグスティヌス「教師論」 アウグスティヌス – Wikipedia
教育は、聖なる営みではなく社会事象である。
「教育とは社会を映す像であり、またその反映に過ぎない。教育は社会を模倣し、それを縮図的にに再現しているのであって、社会を創造するものではない。」
2.教育の社会学的検討
教育社会学は、教育学と社会学の一分野である
教育学に教育心理学
社会学に社会心理学
3.教育社会学の対象
社会化:ある社会に適合した知識や価値観、あるいは規範などを、その社会の構成員との相互行為を通じて人々が身につける(あるいは人々に身につけさせる)過程である。
エミール・デュルケーム(発達科学の先人たち第6回)「自殺論」
4.教育社会学の方法
マックス・ウェーバー
マックス・ヴェーバー – Wikipedia
価値自由– Wikipedia
5.教育社会学における研究
教育社会学のパラダイム
第 1 章 社会学的視点
心理と教育へのいざない。
目次
1 教育とは
2 教育と社会 ← 今回
3 教育と行政:教育の政策、法・制度、管理・経営
4 学校教育
5 大人が学ぶ理由:生涯学習
6 記憶のしくみ:教育心理学
7 赤ちゃんの心:発達心理学
8 対人認知:社会心理学
9 「見える」から「見る」へ:心理学と臨床心理学
10 臨床心理学と心理療法
11 イメージを用いた心理療法
12 教育現場におけるカウンセリング
13 医療における心理臨床
14 あいだの臨床心理学
15 課題と展望
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