第01回 教育とは
心理と教育へのいざない。
第01回 教育とは
人類史における教育の由来と発展を振り返りながら、教育思想と社会の発展、そこでの教育学の役割を、基礎概念である教育作用、教育文化、教育思想、及び近代教育学の視点から検討し、人間科学としての教育学に誘う。
【キーワード】
通過儀礼、教育作用、教育文化、教育思想、近代教育学
田中 統治(放送大学特任教授)
1 教育の原初形態とその発展
2 教育作用とその組織化
3 教育における伝達観と助成観
4 教育学の領域と関心
1 教育の原初形態とその発展
(1)次世代育成による社会の更新
通過儀礼(イニシエーション)、フランスの人類学者ヘネップ
アルノルト・ファン・ヘネップ – Wikipedia
(2)社会が課す発達・成熟課題
変化の激しい現代社会では、将来の世界を見通せない。
この困難を克服する上で時間(歴史)と空間(異文化)の両軸によって教育経験を対象化することが有益。
(3)伝え育てる教育文化の変遷
日本の教育文化は、公家、武家、町家、国家と言う支配勢力の盛衰と共に変化してきた。
「七自由科」 七自由科とは – コトバンク
2 教育作用とその組織化
(1)教育の主体・客体・内容
(2)定型的教育と非定型的教育
(3)非意図的教育と潜在的カリキュラム
3 教育における伝達観と助成観
(1)伝達を重視する教育観
伝達観と助成観
教育社会学の父 エミール・デュルケーム(発達科学の先人たち第6回)
本質主義者
進歩主義者
教育学者コメニウス ヨハネス・アモス・コメニウス – Wikipedia
(2)助成を重視する教育観
ルソー「エミール」 エミール (ルソー) – Wikipedia
ペスタロッチ「隠者の夕暮れ」 ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチ – Wikipedia
フレーベル「人間教育」 フリードリヒ・フレーベル – Wikipedia
エレン・ケイ「児童の世紀」 エレン・ケイ – Wikipedia
デューイ「学校と社会」 ジョン・デューイ – Wikipedia
(3)教育観の統合と生涯教育
生涯学習体系への移行
「不易流行」 不易流行とは – コトバンク
4 教育学の領域と関心
教育学 – Wikipedia
心理と教育へのいざない。
目次
1 教育とは ← 今回
2 教育と社会
3 教育と行政:教育の政策、法・制度、管理・経営
4 学校教育
5 大人が学ぶ理由:生涯学習
6 記憶のしくみ:教育心理学
7 赤ちゃんの心:発達心理学
8 対人認知:社会心理学
9 「見える」から「見る」へ:心理学と臨床心理学
10 臨床心理学と心理療法
11 イメージを用いた心理療法
12 教育現場におけるカウンセリング
13 医療における心理臨床
14 あいだの臨床心理学
15 課題と展望
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