ミレニアル世代は管理職になりたくない…増える労働時間、人生は長くはない
- 管理職になりたくない人もいる。
- 1人のミレニアル世代は、彼女が次に就く管理職は、プレッシャーのかかる仕事であると話した。
- もう1人のミレニアル世代は、一般社員として残りながらリーダーとして振舞えると語った。
最近、大学向けカウンセリング企業でシニア営業担当の職に昇進したデビカ(Devika)は、次なるポジションは管理職になるのが一般的であることをわかっていた。
彼女が言うには、彼女に報告しなければならない人を含めて、多くの従業員が関与する仕事だという。そのため、その職務は、トップのリーダーよりもずっとストレスがかかる可能性がある。彼女は、それによって老けてしまいそうだと語った。
デビカは、彼女のような若いミレニアル世代は管理職の役職に就くことは自分自身の多くの時間をあきらめることになり、人生は短いことを理由にその価値がないと思っているかもしれないと語った。そのため、多くのお金を稼ぎながら、一般社員として活躍するのもいいと考えているという。
そしてそれは、デビカだけではない。Visierが8月、アメリカを拠点とする1000人のフルタイム労働者に行った調査で「現在の組織で管理職になることに興味がある」と答えた人はわずか38%であることが調査結果を紹介したブログに記載されている。同社で調査および顧客価値担当を務めるアンドレア・ダーラー(Andrea Derler)は、管理職への投資と支援を行わないなら、企業における後継者のギャップが生まれる可能性があると、Business Insiderに語った。
ダーラーは、この調査の回答者は「ストレスやプレッシャーが増えることを懸念している」と語った。それは、さらに上の管理職からのプレッシャーを感じることも含まれるという。
この調査結果では、管理職に就くことはより長い時間働くことになると考えている人や、現在のポジションで幸せという人もいた。
管理職に就かずにリーダーになる方法もある
ジャスティン・バレリー(Justin Vallely)は、一般社員の役職で幸せであり、管理職になることを特に目指していないミレニアル世代だ。彼はテック企業のIbottaでソフトウェアエンジニアを務めている。
バレリーは、以前はキャリアアップは管理職に就くことと思っていたが、別にリーダーシップを発揮する機会があると知ったという。例えば、彼の会社のエンジニアは、管理職にならなくても従業員を指導できるという。
彼はエンジニアの全般にこれが当てはまると考えている。一般社員でもリーダーシップを発揮することができれば、組織にとっては「最も優れた、経験豊富なエンジニア」を失わない方法だという。
管理職になる際のバレリーが考えるひとつのハードルは、人々の問題を解決する責任で、それは仕事が終わっても止まらないと彼は語った。