我々をとりまく社会の情勢は急激に変化し、経済状況や人口構成の急激な変化(超高齢化)や、自然災害やパンデミックに対して、日本社会のレジリエンスの現状はどうだろうか。将来に対する不安を抱える人も多く、レジリエンスは危機的状況…
生態系は様々な機能を持っている。こうした生態系の機能を積極的に社会問題の解決に活用するアプローチは、自然を基盤とする解決策(NbS)や生態系を活用した気候変動適応策(EbA)と呼ばれ、最近注目を集めている。この回では、こ…
過剰な人間活動により急速に変化しているサンゴ礁を例に取り上げ、サンゴとサンゴ礁生態系のレジリエンスを紹介する。その上で、気候変動により変化するサンゴ礁のレジリエンスを高めるための保全策を紹介する。こうした生態系の変化は広…
環境変化に対する生物・生態系の応答から、生物・生態系が持つレジリエンスについて紹介する。生物・生態系のレジリエンスの理解は、人間社会のレジリエンスの理解に対する示唆を与えるとともに、人間社会を支える生態系の保全策の立案に…
この回では、社会の人々の行き過ぎた経済行為が深刻な経済危機を生み出さないように、人々の間で経済行動の目安やルールを共有しておくことの重要性を議論していく。最初の事例は、適度な株価の目安としてP/E比率を提示するとともに、…
この回では、災害の予見や回避の範囲について非常に狭く限定することを前提に法的な過失責任を特定の個人や団体に負わすよりも、災害の予測範囲や回避手段をできるだけ柔軟に設定して広範な人々がベストエフォートベースで災害に備えるこ…
この回では、経済学的な観点に立ちながら自然災害、環境破壊、経済危機、感染症などのショックに対してレジリエントな社会を築いていくために必要となる6つの論点(災害からの回復程度、費用対効果、ハードとソフトの補完性、リスク間の…
災害を事前に「想定」して備えるための基礎情報であるハザードマップの意義と活用方法について考える。最近では防災の呼びかけの際にハザードマップという言葉がよく使われる。どこで何が起きるかを事前に示した地図として重要であるが、…
概要近年の大きな地震災害の教訓を振り返りつつ、災害レジリエンスについて考える。災害レジリエンスとは災害が起きてもそれを乗り越える力のことである。それには災害から復興までの様々な要素があるが、事前の「想定」はとくに重要であ…
多様なステークホルダーが関わる危機としてパンデミックを扱う。パンデミックが災害としてとらえられることを示したうえで、主にCOVID-19パンデミックをとりあげながら、その災害特性ならびに緊急社会システムがあらたな平衡に至…
この回ではレジリエンスの主体として、集団・組織の一形態である企業をとりあげる。具体的な事例も紹介しながら、企業レジリエンスの概念と構成要素を考察する。 1.経営をめぐるレジリエンス研究とリサーチクエスチョン 2.経営に関…
ストレス状況に対する適応力、すなわちレジリエンシーは、年齢とともにどのように変化・発達していくのだろうか。また、他者との関わりの中で、その力はどのように変化していくのだろうか。近年注目される教育的関わりについても紹介しな…
ストレス状況に直面した際に、人の心が「どのように」適応・回復していくかには個人差がある。そうした個人差を理解するさまざまな方法を学ぶとともに、その個人差をもたらす要因や、個人差に沿ったレジリエンス支援のあり方を考える。 …
2回目 2024/05/21 ストレスフルな出来事に直面したとき、人々の心は衝撃を受けながらも前に進もうとする力を持っている。そうした心の適応・回復の現象すなわちレジリエンスが、どのようなプロセスで進むかについて、具体的…
二回目 2024/05/11 レジリエンス概念を説明するにあたり、世界でも最もレジリエントな遊牧社会を維持しつつ、首都の急激な都市化でさまざまな問題に直面しているモンゴルの実態、さらにはこれへの対策を講じるべくモンゴル国…