ユングは、個性化を人生の目的と考えた。個性化とは何か?ユング自身の個性化に関する記述をたどりながら、ユング派の分析家、心理療法家による理解を紹介しつつ、個性化過程において心理療法が果たす役割についてあきらかにする。 【キ…
心は本来全体的であるとすれば、ペルソナが男性―女性軸のうちの一方にかたよって形成された場合、生きられていない心の側面は、心の内なる異性像、アニマあるいはアニムスと呼ばれ、外的な人物に投影されることが多い。この心の内なるア…
ユングは人が社会の要請に応じながら自分の人生を生きていくときに引き受ける役割をペルソナと名付けた。社会生活においてペルソナは不可欠だが、ペルソナと自我との同一化は危険である。一方、人目には伏せておきたい人格のネガティブな…
ユングは、クライエントの夢や幻想の理解において、神話や昔話のモティーフを根拠として用いた。それらのモティーフの生成に関わる集合的無意識に存在するイメージの枠組みは元型と名付けられた。時代や地域を超越して私たちの心に共有さ…
ユングは、クライエントの夢や幻想の理解において、神話や昔話のモティーフを根拠として用いた。それらのモティーフの生成に関わる集合的無意識に存在するイメージの枠組みは元型と名付けられた。時代や地域を超越して私たちの心に共有さ…
フロイトの精神分析が自我の発達を重視するのに対してユング心理学では、自我と無意識の間の相互作用やその間に生じる補償といったダイナミックな現象に着目している。フロイトの精神分析においては、無意識とは、意識から抑圧された個人…
C.G.ユングは、近代におけるパーソナリティ研究の先駆者の一人である。言語連想実験を活用して、無意識の作用を実験精神医学の手法によって証明する研究を行い、そこで見出されたコンプレックス概念により、フロイトの「抑圧」概念を…
1.精神分析の展開 2.精神分析の応用 3.エビデンスという問題をどう考えるか 4.訓練としての個人分析、精神分析の学び方 1.精神分析の展開 1)20世紀後半の世界での展開 アメリカ 自我心理学 フランス ジャック・ラ…
第7回 精神分析的心理療法の実際 – LIFE-SHIFT (lifeshift.site) 精神分析的心理療法はどのように開始され、どのように終わるのか。そのプロセスでは何が起こっていくのだろうか。治療的な変化を引き起…
第06回 内的世界の理解:対象関係論 第6回 内的世界の理解:対象関係論 – LIFE-SHIFT (lifeshift.site) 「対象」というと自分の外側にある物や相手をイメージするだろうが、対象関係論では主に「内…
第05回 精神分析における心の発達論 第5回 精神分析における心の発達論 – LIFE-SHIFT (lifeshift.site) 精神分析による心の発達のとらえ方は、欲動中心から二者関係の視点、環境との相互作用をふま…
第4回 心の構造をとらえる – LIFE-SHIFT (lifeshift.site) 1.意識、無意識、前意識:局所論モデル 2.自我、エス、超自我:構造論モデル 3.心のはたらき方の二原理、事後性 ビオン(Bion …
第3回 無意識という心の生活 – LIFE-SHIFT (lifeshift.site) 2回目 2024/05/21 何かをしていないときに、自分のことを考える。会話のときも自分の心に目が向くことはない。それをやめた隙…
第2回 精神分析臨床がめざすもの – LIFE-SHIFT (lifeshift.site) 二回目 2024/05/15 第2回 精神分析臨床がめざすもの クライン メラニー・クラインの理論と臨床 | (株)心理オフィ…
第1回 精神分析とユング心理学―その出会いからそれぞれの展開へ – LIFE-SHIFT (lifeshift.site) 第1回 精神分析とユング心理学―その出会いからそれぞれの展開へ フロイトは、人類の平安を破った三…