今日は暖かくなってきた

今日は嫁は会社に朝早くが行ってしまった。防災士試験をまだ私は引きずっている。

人生を毎日、楽しんで生きよう。仕事はそこそこに幸せに生きよう。

「真正の幸福は、外部より受けて生ずるものではない、内部の徳義と知識によって生ずる」とソクラテスは言っている。

ウィリアム・テンプル 富者を健康にさせる唯一の方法は、「絶えず運動と節制とを行って、あたかも貧乏人のような生活すること」である。

 

いろんなことから解放される60代は、人生で一番楽しい時期

「60代こそ人生の黄金期だ」と言います。一体、なぜ60代が一番輝く時期なのでしょうか。

――年を重ねると、ポジティブに考えられないことが増えてくるように思うのですが、なぜ60代が人生の黄金期になるのでしょうか。

和泉さん:60代は、いろんな役割から解放されて幸せになるんです。私がそう考える理由を次の図を見ながらお話ししていきますね。

人生100年時代のロードマップ(出典:和泉昭子著『定年後のお金、なんとかなる超入門(KADOKAWA)』© All About, Inc.

こちらは、30代から老後に向けての人生のロードマップになります。30代は、仕事をしてキャリアを磨いたり、家族を持ち、資産形成を始めたりする人もいるでしょう。また、家を買ってローンを返すために、一生懸命働いている人もいると思います。

40代になると、役職が上がって収入が増えますが、その分責任も重くなり、大変になることも増えたりします。

さらに50代になると、子どもの教育費の負担が重くなります。最近は少子化対策で、国からのサポートが増えるという話も出ていますが、結局大学の進学費用などは、自分たちで準備しなければなりません。また、親の介護が必要になる人も多いでしょう。

60代になって、子育てや介護が落ち着いたり、定年退職を迎えたりして、さまざまな責任から解放され、ようやく自分の人生を自分自身でコントロールできるようになるのです。60代であれば、まだ気力も体力も十分。やりたいこともやれて、すごく幸せな時期なのです。

黄金期に向けて気持ちのギアチェンジを!

――60代が黄金期と聞くと、年齢を重ねることに前向きになれそうです(笑)。では、人生の黄金期を楽しむために、どんな準備をしておくとよいのでしょうか。

和泉さん:まずは、自分自身の気持ちをギアチェンジすることです。今までどんなときでも“家族中心”、“仕事中心”に考え、無意識に諦めてきたことも多いのではないでしょうか。でも60代からは、少しずつ“自分中心”の生活に変えてみてください。

そして、何をやりたいか、どんな生活したいかを考えることが大切です。さらに、それをどういうふうに実現するのか、また実現するにはどのくらいお金が必要かなど、プランを立てることも重要です。そこで、私が提案しているのが“前厚(まえあつ)マネープラン”です。

お金は75歳までにやりたいことに使う

――“前厚(まえあつ)マネープラン”とは、どんなプランなのでしょうか?

和泉さん:私の実体験や健康寿命などを踏まえ、60代から75歳ぐらいまでにお金を厚く(多めに)配分して、やりたいことに使っていきましょう!というプランです。

お金の使い方を「前厚」にしよう!(出典:和泉昭子著『定年後のお金、なんとかなる超入門(KADOKAWA)』)© All About, Inc.

一般的に老後のマネープランを考える場合、60歳から90歳までの30年間くらいを想定し、1年単位でいくら必要かを考えます。でも実際、健康寿命から見ても、75歳を過ぎると気力や体力などが衰え、アクティブに動けなくなる可能性があります。

――そうするとやはり、75歳までの元気なうちに、やりたいことをやって、お金を使っておいたほうがいいというわけですね。

和泉さん:そうです。私も少し前まで親の介護をしていたのですが、その時に痛感したことがあります。

それまでは「老後」と、一括りにしていたのですが、老後も75歳まで(老後の前半)は、結構元気で時間もあって、好きなところに行ったりしている人も多いです。だけど、75歳を超えると(老後の後半)、行ける場所や食べられるものも限られてきて、だんだんお金を使わなくなります。

だから、元気でいられる60歳から75歳までの老後の前半に、お金を厚めに配分する「前厚マネープラン」をおすすめしているのです。そうしないと、使えないまま終わってしまうこともありますから。

とはいえ、パーっと無計画にお金を使うのではなく、ちゃんと老後の後半で必要になるかもしれない医療・介護費などは考慮するようにしてくださいね。

教えてくれたのは……生活経済ジャーナリスト・和泉昭子さん

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