第2回 対象(1)心理学から
第2回 対象(1)心理学から
(1)活動理論からの学習の分類を理解する。
(2)行動主義からの学習の分類を理解する。
(3)行動分析学の研究対象と方法を理解する。
(4)認知主義からの記憶の分類を理解する。
【キーワード】
学習科学、協調学習、ヴィゴツキー、活動理論、行動主義、生得的行動、習得性(学習性)行動、非連合学習、連合学習、社会的学習、ルール支配行動、行動分析学、ケース研究、シングルケースデザイン、短期記憶、長期記憶、作業記憶、意味記憶、エピソード記憶、意味記憶、顕在記憶、潜在記憶、手続き記憶、宣言的記憶、展望記憶
1.はじめに
2.学習の分類:認知の観点から
3.学習の分類:活動の観点から
4.学習の分類:行動の観点から
(1)実体験による学習
(2)観察による学習
(3)言語による学習
5.行動の分類をめぐって:行動分析学の観点から
6.記憶の分類:認知の観点から
生得的行動と習得的行動
●学習とは
・行動の変容
・比較的長時間にわたる行動の変容
・経験に基づく行動の変容
●「習得的行動acquired behavior」=経験に基づく行動
●「生得的行動innate behavior」=経験にもとづかない行動
●第6回:生得的行動・言語行動は生得的行動?
学習(習得的行動)の分類
パラダイムparadigm・・・・・(科学上の問題などについて)ある時代のものの見方・考え方を支配する認識の枠組み。「地動説は天動説に対する―の革新だった」
S-R心理学
●刺激(s)-反応(R)心理学
・刺激stimulus
・反応response
・刺激と反応との連合による心理学
行動主義behaviorism
S-O-R心理学
●刺激(s)-有機体(O)-反応(R)心理学
・刺激stimulus
・有機体organism
・反応response
・刺激と有機体と反応との連合による心理学
新行動主義neo-behaviorism
学習と記憶と(有機体の一つ)
●学習とは
・行動の変容
・比較的長時間にわたる行動の変容
・経験にもとづく行動の変容
●行動変容を説明するために:「記憶」の概念が必要
●認知革命ということ:認知心理学の考え方(1950年代〜)
認知主義cognitism → 知覚・認知心理学で学ぶ
情報処理モデル:認知とメタ認知と
メタ認知↓
刺激→感覚記憶→短期(作業)記憶→←長期記憶
情動、感情、感性、動機づけ↑
記憶の分類
・感覚記憶 (視覚記憶i,聴覚記憶)
・短期記憶(作業記憶)
・長期記憶(エピソード記憶,意味記憶),(宣言的記憶,手続き記憶),(回顧記憶,展望記憶)
長期記憶の分類
●顕在記憶(意識でき、言葉やイメージで表せる)
エピソード記憶、意味記憶
●潜在記憶(意識されることはないが、行動や判断に表される)
知覚表像システム、手続き記憶
学習と記憶と活動と
●学習とは
・行動の変容
・比較的長時間にわたる行動の変容
・経験に基づく行動の変容
●行動変容を説明するために:「記憶」の概念が必要
●認知革命ということ:認知心理学の考え方
●反認知主義:社会文化的アプローチ、状況論、活動理論の考え方!?
要素か全体か
●要素から、全体を構成する
・行動主義の心理学
・情報処理モデルによる認知心理学
●全体からその機能・構造を考える
・反認知主義:社会文化的アプローチ、状況論、活動理論の考え方
もうひとつの活動の分類
学習の分類:人間活動の歴史的な変化から
●意図しない学び
潜在学習
●意図した学び
学校制度での学習 制度的意識的な学び
日常学習 非制度的な学び:仕事場等