第14回 福祉分野の心理臨床
第14回 福祉分野の心理臨床
福祉分野における心理臨床について、児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉の3つに分けて、基盤となる法規や制度、支援の対象、心理職の職務や期待される役割について概説する。
【キーワード】
児童相談所、児童虐待、社会的養護、児童福祉施設、社会的障壁、合理的配慮、多職種連携
1.福祉分野の心理臨床
児童福祉、障碍者福祉、高齢者福祉
2.児童福祉分野
(1)児童福祉法と支援の対象
1947年 児童福祉法
(2)児童相談所
相談内容、「養護相談」、「保健相談」、「障害相談」、「非行相談」、「育成相談」
(3)児童虐待
2000年 児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)が施行
①児童虐待の種類と対応件数
身体的虐待、性的虐待、ネグレクト(保護の怠慢、拒否)、心理的虐待
②通告・対応
「要保護児童対策地域協議会」
(4)社会的養護
・里親養育
・ファミリーホーム
・施設養護
(5)児童福祉分野の心理職の役割
①心理職の配置
児童心理司
②施設での心理臨床の特徴
生活臨床
③保護者の支援
④多職種連携・チームアプローチ
2016年 児童福祉法改正
⑤発生予防・早期発見
予防の観点からの子育て支援については
第11回 コミュニティ・アプローチ – LIFE-SHIFT (lifeshift.site)
3.障害者福祉分野
(1)障害概念の変容と支援の対象
障碍者とは、障害及び社会的障害により日常・社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの
「障害者の人権及び基本的自由の享有を確保し、障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目的」
(2)障害者福祉分野の心理職の役割
4.高齢者福祉分野
(1)高齢者虐待・認知症の増加と支援の対象
1963年 老人福祉法
2000年 介護保険法
2006年 高齢者虐待防止法
2015年 新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)
(2)高齢者福祉分野の心理職の役割