第14回 予防接種と感染症
第14回 予防接種と感染症
ワクチンは病原体の一部分、あるいは病原性を減弱した病原体から作られる。感染症から身を守るためには治療よりもワクチンによる予防の方が効果的である。ワクチンと予防接種の基本とわが国の予防接種行政の仕組みの概略を学ぶ。
【キーワード】
予防接種、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド、定期接種
1.概要
ワクチン予防可能感染症(vaccine-preventable diseases:VPD)
一次免疫応答
二次免疫応答
2.ワクチンの歴史
赤痢、天然痘「二度かかりなし」
「人痘接種」が予防接種の始まり。
「牛痘接種」:エドワード・ジェンナー(英国)
「狂犬病ワクチン」(1885年)不活化ワクチン:ルイ・パスツール(フランス)
ポリオウィルスのセービン株:アルバート・セービン(米国) 経口ポリオワクチンの開発で知られる。
3.予防接種の役割
社会防衛と個人防衛
糞口感染 手指や食べ物などを介して、鼻や口、目からウイルスが体内に入る感染するのが「経口感染」だが、そのなかでもウイルスを含む糞便が手指に付着し、これが口などに入るルートのことは「糞口感染」と呼ばれている。2020/11/30
糞便ふんべん feces 肛門からの排出物。 その内容は,食物の吸収されなかった部分,消化液の残りと剥離した消化管上皮細胞,腸内微生物の残骸,大腸粘膜からの排泄物で,鉄,水銀などの重金属を含む。 また色は胆汁色素によって褐色調。
4.ワクチンの種類
ワクチンの種類 国内・海外において、不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、ペプチドワクチン、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチンなど様々な種類のワクチン開発が行われています。
生ワクチン(弱毒生ワクチン)
不活化ワクチン
5.わが国のワクチン
承認ワクチンと未承認ワクチン