第13回 マルチメディア学習
第13回 マルチメディア学習
(1)eラーニングの位置づけについて理解する。
(2)マルチメディア学習について理解する。
【キーワード】
ICT、eラーニング、学習管理システムLMS、マルチメディア学習
1.eラーニング
同期か非同期か
自学自習か集団学習か
2.マルチメディア学習について
マルチメディア学習]([multimedia learning]; [Mayer, 2009])
基本的な仮説は「言葉と絵を合わせて学習した方が、単に言葉だけで学習するよりも効果的である」
マルチメディア]という用語は以下の3つの意味を持つ
1. [配信メディア]
2. [表示モード]
3. [感覚モダリティ]
学習されることは5つ
1. [事実]([facts])
事物の特徴についての知識 サクラメントはカリフォルニアの州都である
2. [概念]([concepts])
[範疇]、[原理]、[モデル]についての知識 犬とは何かの知識
3. [手続き]([procedures])
ステップ毎のプロセスについての知識 データをスプレッドシートに入力する方法
4. [方略]([strategies])
[目標]を達成するための知識を調整するための方法についての知識 どのようにして問題を下位問題に分けるかについての知識
5. [信念]([beliefs])
自分自身についての知識 「私は数学が苦手」という信念
マルチメディア学習の情報処理モデルを構築する3つの前提
1. [二重チャネル]
人間は[視覚情報]と[聴覚情報]を処理するために、別々のチャネルを持っている
2. [容量の制限]
人間が一度に1つのチャネルで処理できる情報量には制限がある
3. [能動的な処理]
人間は、関連する入力情報に[注意]し、選択された情報を一貫した[心的表象]に体制化し、心的表象を他の知識に統合することによって、能動的な学習を行う
(1)無関係処理を少なくするための原理5つ
1. [一貫性]([coherence]): 余計な材料を削除せよ
2. [標識化]([signaling]): 重要な材料をハイライトせよ
3. [冗長]([redudancy]): 話されたテキストに、書かれたテキストを加えるな
4. [空間的近接]([spatial conitiguity]): 書かれたテキストは、それと対応するグラフィックの近くに配置せよ
5. [時間的近接]([temporal contiguity]): ナレーションとそれと対応するグラフィックとは同時に表示せよ
(2)必須の処理を管理するための原理3つ
6. [分節化]([segmenting]): プレゼンテーションを部分に分けよ
7. [先行訓練]([pre-training]): 鍵となる要素の名前や特徴は、前もって説明しておけ
8. [モダリティ]([modality]): 書かれたテキストよりも、話されたテキストを使え
(3)生成的な処理を促進するための原理
9. [マルチメディア]([multimedia]): 言葉だけよりも、言葉と絵とを使え
10. [人格化]([personalization]): 言葉は、会話のスタイルで示せ
11. [声]([voice]): 話し言葉は、人間の声を使え
12. [体現]([embodiment]): オンスクリーンのキャラクターには人間のようなジェスチャーをさせよ
13. [ガイドされた発見]([guided discovery]): ヒントやフィードバックを与え、学習者が[問題解決]できるようにせよ
14. [自己説明]([self-explanation]): 学習者自身に授業を説明することを求めよ
15. [図化]([drawing]): 学習者に授業を図化することを求めよ
方法論 – Wikipedia 学問で利用される方法、規則、前提条件の原則についての分析。 · 学問で応用される手段の開発。 · 特定の手続き、あるいは一連の手続き。