新型コロナウイルス

ワクチン接種後の長引く症状、厚労省が調査へ 新型コロナ

新型コロナウイルスのワクチン接種=手塚耕一郎撮影
新型コロナウイルスのワクチン接種=手塚耕一郎撮影

新型コロナウイルスワクチンを接種した後に頭痛や手足のしびれといった症状が長期間続く事例が報告されていることを受け、厚生労働省が実態調査を計画していることが16日までに分かった。これまでに因果関係があると判断されたものはないが、情報を集めて共有し、診療に活用してもらう方針だ。

ワクチンの接種後に発熱や頭痛などの副反応が起きたとしても、1週間以内に収まるケースがほとんどだ。一方で、体調不良が長引いている人もいる。

厚労省は今年3月、「因果関係の有無にかかわらず」と前置きした上で、相談や診療に応じられる体制が確保できているかどうか点検するよう都道府県に通知。地域内の病院間で連携を進めて、症状に応じて専門医を紹介することも求めた。ただ、複数の医療機関を受診しても原因が分からず、日常生活に支障を来している人もおり、国会ではさらなる対応を求める声が上がっていた。


新型コロナワクチンの副反応疑い報告について – 厚生労働省

新型コロナワクチンにおける副反応について – 神奈川県

接種後の症状(副反応・心筋炎・心膜炎など)

ワクチンの安全性と信頼性について – 山梨県

ワクチン関連死者数1万4500人以上
史上最悪の薬害事件:その動かぬ証拠


Q ワクチンを打てば感染しませんか?

医学部 産婦人科学系産婦人科学分野 川名 敬 教授

医学部 産婦人科学系産婦人科学分野 川名 敬 教授

感染症のワクチンには2種類があります。一つは「生ワクチン」で、麻疹や風疹のワクチンなど、もとになっている病原体を投与するものです。もう一つは、病原体の毒性をなくしタンパク質で作られた「不活化ワクチン」で、インフルエンザなどに用いられています。ワクチンの働きには、抗体を作って免疫を獲得し感染自体を防ぐ働きと、感染後の重症化を抑える働きが あります。ファイザー社やモデルナ社の新型コロナワクチンは、遺伝子を用いたmRNA(メッセンジャー RNA)ワクチンと呼ばれるものです。タンパク質のもとになるRNAの状態で接種し、体内でタンパク質を生成します。このワクチンには、感染を抑える働き・発症を抑える働きのどちらもあると言われ、臨床試験では発症を抑える効果が95%前後と報告されています。

Q 世界でワクチンが早くできた理由は? 日本が遅かった理由は?

従来ワクチンの開発には5年以上かかると言われていました。多くのステップを要し、大量生産にも時間がかかります。しかしmRNAワクチンは簡単に大量生産できるという特色があります。新型コロナウイルスへの対応にスピードが求められたため、緊急的に欧米で認可され、日本でも認められましたmRNAワクチンが人類に投与されるのは今回が初めて。日本で開発が遅れたのは、日本の感染者数が欧米に比べて少なかったため臨床試験が進まなかったことが第一の理由です。 また、多大な研究費用を捻出できる製薬企業が少ないという理由もありました。


実録:新型コロナウイルスのワクチン治験で何が起きる? 接種の流れから副作用まで、実際に参加してわかったこと

免疫系に何らかの問題がある人たちは注意が必要かもしれない。ファイザーは12月8日、英国で始められた接種で重篤なアレルギー反応が2例報告されたことから、過去にワクチン接種で重大なアレルギー反応が出たことのある人は接種しないよう呼びかけている。

いずれにせよ、極端なアレルギー体質や自己免疫疾患でもない限り、大部分の人々にとってこのワクチンは安全といえるのだろう。

 

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