小惑星、地球に記録的接近 マイクロバスの大きさ
【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は25日、マイクロバスほどの大きさの小惑星が26日午後(日本時間27日午前)に南米大陸の南端の上空約3600キロをかすめると明らかにした。地表から静止衛星までの距離の約10分の1という近さで、記録に残る中では最も地球の近くを通り過ぎる小惑星の一つという。衝突の危険はない。
幅は推定3.5~8.5メートル。円を描くように太陽の周りを一周していたが、接近した地球の重力で軌道が変形し、周期が359日から425日になる見通し。
クリミアのアマチュア天文家ボリソフ氏が21日に発見、各地の観測で軌道が分かった。
米航空宇宙局(NASA)が26日、マイクロバスほどの大きさという小惑星が日本時間27日午前に南米大陸南端の上空3600キロをかすめると明らかにした。衝突の危険はないというが、上空3万6000キロに位置する静止衛星の10分の1という「記録的接近」がSNSでトレンド入り、「本当に大丈夫なのか」「これニアミスどころのレベルじゃない!」「完全に映画の世界」などの声が飛びかった。
NASAのホームページによると、クリミアのアマチュア天文家が21日に発見した小惑星の大きさは推定で3.5メートルから8.5メートル。円を描くように太陽の周りを回っていたが、地球の重力で軌道が変形したという。記録に残る中では最も地球の近くを通り過ぎる小惑星の1つという。
突然の発表に、ツイッター上では「ここまで接近する小惑星の軌道が1週間前にしか分からないんだから、『世界で協力して核ミサイルで迎撃』というのはまだ夢物語だな」「発見から再接近までの時間がたった5日間しかないことを考えたら、人生は思いのほかあっけなく終わりそうだから、やりたいことは早めにやっておこうと思えてくる」などの感想が相次いだ。