第8回 組織の情報処理とコミュニケーション

産業・組織心理学(’20)

Industrial and Organizational Psychology (’20)

 

第8回 組織の情報処理とコミュニケーション

組織の情報処理とコミュニケーションをテーマに取り上げ、正確な情報共有と組織の的確な判断のために何が必要かを考える。

【キーワード】
コミュニケーションのプロセス・モデル、対人コミュニケーション、意味解読コード、高文脈コミュニケーション、葛藤調整、会議、情報共有、集団意思決定、集団創造性、ナレッジマネジメント、インターネット


創造性やイノベーションを生み出すための話し合い

・自分では思いつかないことを気づかせてくれる。

・ひらめきをもたらす

・異質で斬新なアイデア

・アイデアに触れる機会を持つ

心理的安全性」→「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。
組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。

「経験を積んで学習する場」

学習する組織論」 学習する組織「5つのディシプリン」

「 人々がたゆみなく能力を伸ばし、心から望む結果を実現しうる組織、革新的で発展的な思考パターンが育まれる組織、共通の目標に向かって自由にはばたく組織、共同して学ぶ方法をたえず学びつづける組織である 」『最強組織の法則』(ピーター・センゲ 徳間書店)p9-10

仕事なんて所詮は他人事!どうなろうが知ったことでは無いと断言する!


次の①~④の中から,正しいものを一つ選びなさい。

選択してください:

① 高文脈コミュニケーションは,斬新な考え方や創造的なものの見方を促進し,集団が硬直化した思考パターンに陥るのを防ぐ。
② サイロ化現象は,組織の中の部署どうしが連携することを促進する。
③ 垂直の分業は,組織の上下方向のコミュニケーションを円滑に行うために有効である。 正解です。
④ 職位の上位者は,組織にとって大事な仕事は,たとえ部下がためらおうとも,強く職務遂行を求めることができるように,様々な権限が与えられている。

フィードバック
正解は③です。

【解説/コメント】

①この記述内容は正しくありません。高文脈コミュニケーションは,労力を節約しつつ,正確なコミュニケーションを実現する利点を持っています。しかしながら,メンバーの誰もが類似した考え方や画一的なものの見方をするようになり,斬新な考え方や創造的なものの見方が衰退し,集団は硬直化した思考パターンに陥ってしまうリスクももたらします。

②この記述内容は正しくありません。サイロ化とは,組織メンバーどうしのコミュニケーションが,部署ごとに閉鎖的になって,他部署との連携や意思疎通が不全になる現象をさします。縦割り組織とか,タコツボ型組織とも表現される現象で,部署間の連携を阻害してしまいます。

③よく理解されています。組織の垂直方向の分業は,情報を上位者から下位者に円滑に伝達し,逆に下位者からの情報を上位者に次々に伝達していくためのものです。組織上層部の考えを広くメンバーに伝える一方で,メンバーが把握しているリアリティの高い情報を上層部に伝え,的確な経営判断につなげる工夫だといえます。

④この記述内容は正しくありません。職位の上位者に様々な権限が与えられているのは,メンバー間に葛藤が生じた場合に,組織全体の統合性を壊すことなく,目標達成を目指して,この葛藤を適切に調整していくためであって,部下がためらったり,嫌がったりすることでも無理強いできるようにするためではありません。
放送授業の第 8 回および印刷教材の第 8 章(116 頁~121 頁)を参照して理解を深めてください。

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