第5回 実験法2:心理学的測定法の基礎

第5回 実験法2:心理学的測定法の基礎

実験では、実施された実験操作の結果をとらえるために、従属変数として様々な行動的・生理的指標が測定される。それらの従属変数をどのように分析・解釈するのかについて、具体的な研究例を通して学ぶことで、心理学的測定法の基礎を身に付ける。

【キーワード】
行動指標、生理指標、心理物理学的測定法

操作的定義(operational definition)

心理物理学的測定法

刺激閾(初めて感覚を感じる時の強さ)、弁別閾(初めて刺激の差が感じ取れる強さ)、主観的等価値(比べる刺激が主観的に同等であるという強さ)などの定数を測る方法のこと。測定法には様々な手法がある。

ウェーバー・フェヒナーの法則

ヴェーバー‐フェヒナーの法則(ヴェーバー‐フェヒナーのほうそく、Weber–Fechner law)とは、感覚に関する精神物理学の基本法則で、中等度の刺激について五感のすべてに近似を与えることが知られている。

ヴェーバーの法則

エルンスト・ヴェーバーは、刺激の弁別閾丁度可知差異:気づくことができる最小の刺激差)は、基準となる基礎刺激の強度に比例することを見いだした。

たとえば、100の刺激が110になったときはじめて「増加した」と気付くならば、200の刺激が210に増加しても気付かず、気付かせるためには220にする必要がある。

フェヒナーの法則

ヴェーバーの弟子であるグスタフ・フェヒナーは、ヴェーバーの法則の式を積分することにより[1]、以下の対数法則を導き出した。

フェヒナーの法則と呼ばれることも多いが、ヴェーバーの法則から導出したことからヴェーバー・フェヒナーの法則とも呼ばれる。

たとえば、100の刺激が倍に増加して200になるときの感覚量と、200の刺激が倍に増加して400になるときの感覚量の変化は等しい。

 

調整法

被験者が、自分自身でダイアル等の装置を使い、刺激の強さを調整できる状態で刺激閾等を測る方法。

極限法

調整法のように、好きなように調整できるのではなく、変化の方向を一方向にする方法。刺激が変化したと感じた強さで止め、その方向の向きを逆転させながら、何度か行い、変化の平均値を出していく。

恒常法

基準となる刺激と、それに変化を加えた刺激をランダムに提示し、その刺激がどちらの刺激か二者強制選択で答えさせていく方法。その正答率によって、刺激を弁別できているかどうかを測定する。

マグニチュード推定法

ある刺激を10とした場合、与えられた刺激がいくつになるかを推定させる方法。例えば、ある音(基準の刺激)を出し、それに続く音(計測したい刺激)がどの程度か答えてもらう。


行動指標

スタンバーグ短期記憶課題遂行中の記憶検索期間における脳活動の基礎的研究

項目再認実験(短期記憶) 9/10点

生理指標

生理指標やアンケートによる広告短期効果の予測

脳波(EEG)

脳血流(NIRS)

心電(ECG)

指尖脈波(PPG)

 

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