杉 晴夫(すぎ はるお、1933年9月29日[1]- )は、日本の生理学者

杉 晴夫(すぎ はるお、1933年9月29日[1]- )は、日本の生理学者

杉晴夫 – Wikipedia

 

生体電気信号とはなにか―神経とシナプスの科学 (ブルーバックス)

神経を伝わる「流れないのに流れる」不思議な電流

生体はどのように情報を処理しているのか?
18世紀末、イタリアの物理学者ガルバニによって世界で初めて生体電気が発見された。しかし、その精妙極まる生体電気の謎が解明されるまでには、150年以上の歳月を必要とした。本書は、生理学の第一人者として知られる著者が偉大な科学者たちの足跡をたどりながら、私たちの体を飛び交う生体電気の原理を解説した力作である。脳科学、神経生理学の研究者のみならず、生命科学に関心がある学生や社会人、必読の書。

<第一線研究者でしか知り得ない貴重なエピソードが満載>
●「全か無かの法則」を証明した加藤元一
●神経の跳躍伝導は、日本人科学者、田崎一二によって発見された
●電気信号は、神経を「流れないのに流れる」不思議な電流で伝わる
●シナプスにおける電気現象を完全に予測した天才科学者、バーナード・カッツ


  • 第1章 電磁気現象と生体電気現象の同時発見
  • 第2章 生体電気信号研究の黎明期
  • 第3章 陰極線オシロスコープによる研究の進展――日本人研究者の偉大な貢献
  • 第4章 細胞膜を「流れないのに流れる」容量性電流の不思議
  • 第5章 活動電位の謎に迫る細胞内微小電極法
  • 第6章 マクスウェルの悪魔としてのイオンチャンネル――活動電位のイオン機構の解明
  • 第7章 活動電位の交通整理を行う「シナプス」
  • 第8章 シナプスにおける電気現象の解明
  • 第9章 シナプス研究の進展
  • 第10章 生体電気信号系の研究の現状と問題点

第1章 電磁気現象と生体電気現象の同時発見
ルイージ・ガルヴァーニ – Wikipedia

1771年、電気火花英語版を当てると死んだカエルの筋肉が痙攣することを発見した[1]ことが生体電気英語版研究の端緒となり、今日の神経系の電気パターンや信号の研究に繋がっている。

ガルバニ電池  ボルタ電池

マイケル・ファラデー – Wikipedia
ファラデーの電磁誘導の法則 – Wikipedia

他の科学者たちが電磁気現象を力学における遠隔力と考えていたのに対して、ファラデーは空間における電気力線磁力線という近接作用的概念から研究している[34]。ファラデーの突破口は、鉄の環に絶縁された導線を巻きつけてコイルを2つ作ったことであり、一方のコイルに電流を流すともう一方のコイルに瞬間的に電流が流れることを発見した[3]。この現象を相互誘導と呼ぶ。この鉄の環のコイルは今も王立研究所に展示されている。その後の実験で、空芯のコイルの中で磁石を動かしても電流が流れることを発見した。また、磁石を固定して導線の方を動かしても電流が流れることを発見。これらの実験で、磁場の変化によって電場が生ずることが明らかとなった。このファラデーの電磁誘導の法則は後にジェームズ・クラーク・マクスウェルが数理モデル化し、4つのマクスウェルの方程式の1つとなった。そして、さらに一般化され場の理論となっている。

金属なし収縮

液体の化学テキスト 電解質溶液

 

 

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