The Mentalist(メンタリスト )
『メンタリスト』(英語:The Mentalist)は、アメリカのCBSで2008年から2015年まで放送されていたテレビドラマ(刑事ドラマ)。
カリフォルニア州捜査局(通称・CBI)の犯罪コンサルタント、パトリック・ジェーン。青い瞳と爽やかな笑顔が似合うイケメンだが、元詐欺師で以前は自身を霊能者(サイキック)と偽り活躍していた。妻と娘を殺した宿敵レッド・ジョンを追うため、CBIのコンサルタントとなり、人間心理を巧みに操る観察眼と推理力を持つ「メンタリスト」として型破りな捜査で犯人を追う。 レッド・ジョン事件の終了後、CBIコンサルタント時代に捜査の過程で犯した大小さまざまな犯罪を帳消しにする条件として、FBIのコンサルタントとして捜査に参加する。
パトリック・ジェーン(Patrick Jane)演 – サイモン・ベイカー(少年期: クリス・ブロシュー)、日本語吹替 – 郷田ほづみ犯罪コンサルタントとしてCBIの犯罪捜査に加わり、事件の解決に協力している。警察官ではないため、犯人を見つけても手錠をかけることはできない。拳銃も苦手という理由で所持していないため[1]、犯人逮捕の突入時は少し離れた安全な場所で待機している。また、抵抗する犯人に立ち向かうなど、荒っぽいことも苦手である。観察力、記憶力(記憶の神殿=場所法と呼ばれる記憶術)に優れまた催眠術も会得しており、これらを捜査に活用している。催眠術は時に、相手に見破られたり、全く通用しないケースもある。また被害者の家族らの精神的苦痛を和らげることに利用したりすることもある。聞き込み捜査や現場検証などの訪問先で勝手に、お茶を淹れて飲むことが多い。ある事件でティーカップの指紋を取られてジェーンの不法侵入が認められ、CBIが裁判に提出した証拠がすべて無効にされたことがあり、「もうお茶は飲まない」と言ったが、結局、やめることはなかった。また、毒物が混入したお茶を飲み、昏倒したことがある[2]。昔は霊能者(サイキック)を騙ってテレビにも出演していたが、人の心理につけこんだ詐欺師のようなものだった。記憶喪失で結婚前の性格に戻ったとき、お金と女性への手癖が悪く平気で人をだます酷い状態となってしまい、チョウからは「家族が殺された後の方がいいやつですね」と言われてしまう程(リズボンは記憶のある時のジェーンが元々の性格ではないかと言っている)[参考 1]。しかし、テレビ番組の中で連続殺人鬼レッド・ジョンの事件にいたずらに触れ、彼を挑発してしまったことで妻アンジェラと娘シャーロットを殺されてしまい、それ以来レッドジョンへの復讐に燃え、自分の能力を犯罪捜査に役立てるようになる。レッドジョンを見つけたら逮捕せずその場で自ら射殺すると公言し、実際に絞殺した。初対面の相手に対しても歯に衣着せぬ言葉を投げかけ、犯罪現場以外の私室などを不必要にうろつくことで敵意を向けられたり、怒らせることもしばしば。それによって相手から本音を引きだそうとする。家族を自身の傲慢さにより結果的に死に追いやってしまったため、罪の意識から一時期精神病院に入院していたことがある。このことについてはあまり彼自身も話したがらない。また、同じ理由からテレビカメラも毛嫌いしている。少年時代は幸福なものとは言えず、生まれ持った天才的な頭脳と優れた洞察力で、マネージメントを務める強権的な父親と共にショービジネスの世界に身を置き、千里眼を持つ「奇跡の少年」として人気を博しつつも、トレーラーハウスでドサ回りのような生活を送っていた。そのため、学校というものには行っていない。元はといえば、くだんのインチキ霊能者稼業も、ジェーンがステージの上で「奇跡の少年」を演じることに限界を感じ始めた父親がもっと割のいい仕事をと彼に強要して始めたもので、当初は人を騙すことに抵抗があったものの、結局押し切られてしまった。シーズン6前半でアメリカ国外に逃亡、新しい生活を送っていたがアボットに見つかり全ての罪を清算する契約を交わしてFBIのコンサルタントになる。しかし最初に突き付けたジェーンの条件を無視され、FBIの完全な配下にされかけたが、秘密結社のメンバーリストをごまかし自身しか知らない情報を持っていると思わせることで条件を全て飲ませ、自由な権限をアボットから手に入れると共に、リズボンをFBIに入れることをも認めさせた。現実的な考えの持ち主で、自身もインチキ霊能者だったこともあり、超現実的なことは一切信じていない。犯罪現場で軽率な行動をすることもあり、不謹慎だと怒られることもあるが「死んだ人は気にしない」と意に介さない。皮肉屋な反面、無垢な子供や動物には素直な優しさをみせることがある。古典から近代にいたる書籍や絵画への幅広い知識を持ち、事件解決に一役を買う。愛車はシトロエン・DS21。運転が荒く、そのため運転することを度々拒否される。衣食にくらべて住への拘りが薄く、かつての自宅はほぼすべての家具を運び出しているが、妻子の殺された寝室のスマイルマークの下にマットレスのみ置いており、時折そこで寝ている。レッド・ジョンの手がかりを得てからは、CBIの屋上の倉庫に南京錠を据え付けて事務所代わりにし、FBI在籍時には移動手段も兼ねてキャンピングカーを購入。後に小屋を購入し、自身の住居とする。
レッド・ジョン連続殺人鬼、ジェーンの宿敵。正体はトーマス・マカリスター。殺した相手の血液で犯行現場の一番目立つ場所にトレードマークのスマイルマークを残していくのが特徴。スマイルマークを書くときはキッチン用のゴム手袋を使用する。人相はおろか年齢、性別さえも不明。声はボイスチェンジャーのようにカモフラージュできる特技を持っている。熱狂的信奉者からなるネットワークを持ち、配下の彼らは教祖たるレッド・ジョンのためなら死をもいとわない忠誠心を持つ。宿敵ジェーンについては、自分と同じ天才であり社会の異端者であることから、同志であるとも感じている。彼が「レッド・ジョン」と名乗って活動を開始するのは既に壮年期を過ぎた2010年前後からだが、10代後半の頃1度だけ、ビジュアライズ教団の農耕事業関係者を殺害し、トレードマークの血のスマイルマークを納屋の壁に残したことがある。テレビ番組で彼を馬鹿にし挑発したジェーンの妻子を殺害した。そのため彼からは強烈な憎悪を抱かれ執拗に追われているが、犯行予告の手紙などを自分で届けに来るなど、捜査の邪魔や挑発的な行動をとる。シーズン2の最終回でジェーンの前に現れ、自身の模倣犯を「私の仕事を模倣した安物」と断罪し、殺害する。シーズン3の最終回でジェーンに射殺されるが結果的に影武者である「ティモシー・カーター」だった。シーズン4でジェーンの策略により別の連続殺人犯のサンホアキン・キラーにアマチュアと評価されたのをきっかけに彼を殺害し現場にトレードマークを残す。シーズン5の最終話、ジェーンの幼馴染を殺害しその捜査の過程でジェーンが候補に挙げた7人の候補者をローレライに読ませ、さらにはジェーンの大切な思い出を消していくと宣言した。シーズン6で、ジェーン宅での爆発で死亡したと見せかけ、教会にジェーンを誘い込み最後の決戦を挑むが、あらかじめ銃を隠していたジェーンに撃たれ逃走。最後は首を絞められ、ジェーンの質問に瞬きで答えさせられながら死んだ。
シーズン3 (2010年 – 2011年)
通算 | 話数 | タイトル | 原題 | 監督 | 米国放送日 | 視聴者数 (万人) |
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47 | 1 | 夕焼けの空 | Red Sky at Night | Chris Long | 2010年9月23日 | 1,550 |
48 | 2 | 赤い血糊 | Cackle-Bladder Blood | John Polson | 2010年9月30日 | 1,465 |
49 | 3 | 血まみれの手 | The Blood on His Hands | David M. Barrett | 2010年10月7日 | 1,439 |
50 | 4 | レッド・カーペット・トリートメント | Red Carpet Treatment | Charles Beeson | 2010年10月14日 | 1,513 |
51 | 5 | レッド・ポニー | The Red Ponies | John F. Showalter | 2010年10月21日 | 1,442 |
52 | 6 | ピンク・シャネル・スーツ | Pink Chanel Suit | Eric Laneuville | 2010年10月28日 | 1,476 |
53 | 7 | レッド・ホット | Red Hot | Chris Long | 2010年11月4日 | 1,442 |
54 | 8 | 火の玉 | Ball of Fire | Stephen Gyllenhaal | 2010年11月11日 | 1,384 |
55 | 9 | 赤い月 | Red Moon | サイモン・ベイカー | 2010年11月18日 | 1,474 |
56 | 10 | 赤いサンタクロース | Jolly Red Elf | John F. Showalter | 2010年12月9日 | 1,341 |
57 | 11 | 血まみれのファイト | Bloodsport | ロクサン・ドースン | 2011年1月6日 | 1,488 |
58 | 12 | ブラッドハウンド | Bloodhounds | Charles Beeson | 2011年1月20日 | 1,482 |
59 | 13 | レッドアラート | Red Alert | ガイ・ファーランド | 2011年2月3日 | 1,518 |
60 | 14 | 血には血を | Blood for Blood | Martha Mitchell | 2011年2月10日 | 1,486 |
61 | 15 | 血の金脈 | Red Gold | Tom Verica | 2011年2月17日 | 1,501 |
62 | 16 | 赤の女王 | Red Queen | Chris Long | 2011年2月24日 | 1,479 |
63 | 17 | 血流 | Bloodstream | Bobby Roth | 2011年3月10日 | 1,428 |
64 | 18 | レッド・マイル | The Red Mile | Darnell Martin | 2011年3月31日 | 1,427 |
65 | 19 | 綺麗なバラにはトゲがある | Every Rose Has Its Thorn | Charles Beeson | 2011年4月7日 | 1,517 |
66 | 20 | ジェーンに赤信号 | Redacted | David M. Barrett | 2011年4月28日 | 1,353 |
67 | 21 | 赤毛の継子のように | Like a Redheaded Stepchild | Eric Laneuville | 2011年5月5日 | 1,400 |
68 | 22 | ラプソディ・イン・レッド | Rhapsody in Red | David M. Barrett | 2011年5月12日 | 1,407 |
69 | 23 | ストロベリークリーム: パート1 | Strawberries and Cream: Part 1 | Chris Long | 2011年5月19日 | 1,411 |
70 | 24 | ストロベリークリーム: パート2 | Strawberries and Cream: Part 2 |