2022/12/31 NY原油、80ドル台 22年7%高、先行き不透明

【ニューヨーク共同】12月30日のニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに反発し、指標の米国産標準油種(WTI)の2023年2月渡しが前日比1.86ドル高の1バレル=80.26ドルで取引を終えた。年末の薄商いの中、前日までの相場下落の反動で買い戻された。年間では6.7%上昇した。ただ米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化に対する警戒感は根強く、原油需要の先行きには不透明感が漂っている。

今年の原油相場は、産油国ロシアによるウクライナ侵攻後の3月に需給悪化懸念から一時130ドル台の高値を記録した。その後は景気後退懸念から、徐々に値を下げた。


原油先物2年連続高、ウクライナ戦争巡る供給懸念で

[ニューヨーク 30日 ロイター] – 米国時間の原油先物は上昇。年間では2年連続で上昇した。ロシアのウクライナ侵攻に伴う供給懸念から3月には北海ブレント先物が1バレル=139.13ドルと2008年以来の高値を付けたものの、年後半は中国の需要減中銀による利上げリセッション(景気後退)懸念などが重しとなった

INGのアナリスト、エワ・マンセイ氏は「今年はコモディティー市場にとって異常な年であり、供給リスクがボラティリティーの上昇と価格の高騰を招いた」と指摘。「来年もまた不確実性が高く、変動が激しい年になりそうだ」と述べた。

今年最後の取引となった30日の清算値は、北海ブレント先物が2.45ドル(約3%)高の1バレル=85.91ドル。米WTI先物は1.86ドル(2.4%)高の80.26ドル。

北海ブレントは今年約10%上昇。2021年は50%上昇していた。WTIは前年の55%に続き、22年も約7%上昇した。

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