第7回 結核

第7回 結核
人類とともに歩んできた結核が、現在もなお世界の大きな保健医療上の課題となっている現状を認識させるとともに、感染症としての結核についてその病原体、感染伝播の様式、発病にいたる経過などについて基本的な知識を習得させる。結核の発病、診断、治療そして予防について基本的な知識を習得させる。
【キーワード】
結核、DOTS、日和見感染


1.結核とは

結核の起因菌は結核菌(抗酸菌の一種)である。

2.結核の歴史

1882年 ロベルト・コッホ(Robert Koch)が結核を起こす桿状細菌を単離・同定した。
1994年 結核に効く最初の抗菌薬(ストレブトマイシン)が発見された。
世界の人口の三分の一にあたる20億人に結核菌が潜伏しているとされる。
世界中で年間180万人が結核で命を落としているという現実がある。

3.診断

2週間以上の咳嗽を認める患者は、常に結核を鑑別診断に挙げて考えなければならない。

亜急性」の症状と呼ばれている。

4.検査

(1)肺結核に関して行われる検査

結核では肺尖部浸潤影と、空洞形成が有名である。大切なのは、塗沫・培養検査である。

(2)肺外結核に関して行われる検査

粟粒結核

(3)ガフキー号数

(4)ツベルクリン反応

(5)クォンティフェロン(QFT)検査

5.治療

(1)治療の基本

1994年 ワックスマンが放線菌からつくり出したストレブトマイシン

(2)初期悪化

(3)Direct Observation of Therapy(DOT)

(4)薬剤耐性菌

多剤耐性結核菌(MDR-TB)

超多剤耐性結核菌(XDR-TB)

6.感染対策

(1)標準予防策

(2)感染経路別予防策

(3)結核とマスク

7.その他のトビックス

(1)非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌症(NTM)のなかではMACが特に有名である。

(2)結核とHIV感染症

(3)結核と腎不全

 

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