第7回 注意と認知

知覚・認知心理学(’19)

Psychology of Perception and Cognition (’19)

主任講師名:石口 彰(お茶の水女子大学名誉教授)

【講義概要】
人間は「考える」能力を持っています。考える能力には、大切な事柄を記憶する、問題を解く、どちらが良いか判断する、旅行の計画を立てるなど、意識的に考える能力のほか、見る、聞く、驚くなど、無意識的に考える能力があります。この「考えること」が、広い意味での、認知機能なのです。知覚・認知心理学は、このような、「考えること」の科学です。この講義では、認知の低次過程といえる感覚・知覚等の無意識的な機能から、問題解決や判断・意思決定などのより高次で意識的な認知機能のしくみを解説します。

【授業の目標】
知覚・認知心理学は、実証科学の一員です。実証科学とは、実験を通して得られた事実(エビデンス)に基づいて、仮説やモデルを検証する科学です。この授業では、単に、人間の認知に関する現象や事実を体験し理解するだけでなく、それらの背後に潜む人間の認知のメカニズムを、いかに実証するか、その方法論も併せて理解することが、目標となります。

【履修上の留意点】
履修にあたって、予備知識は特に必要としませんが、高校の生物学の知識があると、理解がより深まると思います。ただし、実証科学の一員として、論理的な思考は、不可欠です。レポートを書くうえでも、論理的なストーリー展開が、求められます。

第7回 注意と認知
−限られた資源を生かす−

人の情報処理能力には限りがある。そのため、当面必要な情報を選択して、重点的に処理するしくみがわれわれには備わっている。今回は、その情報選択の役割を担う注意について、代表的な理論と実験パラダイム、障害をとりあげて説明する。

【キーワード】
選択的注意、フィルター理論、特徴統合理論、注意のコントロール、処理資源説、半側空間無視

執筆担当講師名:薬師神 玲子(青山学院大学教授)
放送担当講師名:薬師神 玲子(青山学院大学教授)


cherry 1953 dichotic listening

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2014/06/13 — また逆に、この機能が失われると特定の位置にある物体に気づくことができなくなる(半側空間無視の項を参照)。注意一般と同様に、顕著な刺激に対して …

半側空間無視 – 脳科学辞典https://bsd.neuroinf.jp › wiki › 半側空間無視
2020/08/27 — 半側空間無視とは、大脳半球病巣と反対側の刺激に対する認知的処理が障害された病態であり、主に右半球の脳血管障害後に起こる。


バリント症候群  第16回「バリント症候群」 | 医療法人社団 敬仁会 | 桔梗ヶ原病院

進行性核上性麻痺  進行性核上性麻痺 – 宇多野病院 (中脳被蓋)中脳被蓋には滑車神経や動眼神経の起始核があり、不随意運動に関係する赤核(せきかく)、意識の機序(メカニズム)に関係する網様体、また、脊髄から大脳半球に上行する神経路などがある。中脳被蓋と狭義の大脳脚との境の部分には、不随意運動に関係する黒質(こくしつ)がある。

脳幹の機能・概略 脳幹は大脳皮質で処理された情報を脊髄に伝達して実際 の行動に反映されます。この脳と脊髄の間を取り持っているのが脳幹です。その機能も当然ながら多様であり、この小さな部分に多数の生命維持機能を含んでいます。

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