第7回 心臓と血液の循環-2
人体の構造と機能(’22)-人体の構造と機能及び疾病A-
Structure and Function of the Human Body (’22)
第7回 心臓と血液の循環-2
心臓からの血液の拍出と血管の収縮による血圧の調節、そして血液と組織との間での物質交換のメカニズムを解説する。
【キーワード】
心周期、最高血圧と最低血圧、毛細血管
1.血管の構造
(1)動脈
大動脈は弾性動脈とも呼ばれ、心室拡張期にも末梢へと血液を流す役割を担っています。
細動脈は筋性動脈とも呼ばれ、細動脈の収縮・拡張が血圧を大きく変動させるため、血圧調節部であると言えます。
(2)毛細血管
毛細血管は組織との間で物質交換が行われる場であり、血圧への影響はありません。
(3)静脈
静脈には貯血槽が多く、循環血液量を調節する部分であると言えます。
2.血圧
(1)最高血圧と最低血圧、脈圧、平均血圧3.
3.微小循環と物質交換
4.大動脈と大静脈
(1)大動脈とそのおもな役割
心臓から出た直後の大動脈は上行大動脈で、それに続く大動脈弓は胸の中で U 字形に回ります。
(2)上・下大静脈とそのおもな役割
5.心臓の循環
6.脳の循環
頸のところの総頸動脈は 2 本に分かれ、外頸動脈はおもに顔に、内頸動脈は頭蓋腔に
入って脳に血液を送ります。内頸動脈と椎骨動脈が互いに吻合して、脳の下面に大脳動脈
輪を作ります。
7.肺の循環
右心室から肺に送り出される肺循環の血圧はきわめて低く、左心室から送り出される体
循環の血圧の 5 分の 1 ほどです。
8.腹部消化器の循環
腹部の消化管に送られた血液はすべて門脈に集まり、肝臓に送られます。
上半身からの血液は上大静脈に集まり、下半身からの血液は下大静脈に集まり、それぞ
れ別々に右心房に注ぎます。
血圧調節機序
ろ過、再吸収、分泌: 尿生成の3つのステップ
血圧の調節に最も大きく関わっている部位を①~⑤のうちから一つ選べ。
① 大動脈
② 細動脈
③ 毛細血管
④ 細静脈
⑤ 大静脈
大動脈と大静脈に関する①~⑤の文章のうちから、正しいものを一つ選べ。
① 大動脈弓は心臓から出た直後の部分である。
② 左右の外頸動脈と椎骨動脈が吻合して大脳動脈輪を作る。
③ 肺動脈の血圧は大動脈の血圧の半分ほどである。
④ 腹部の消化管の血液は門脈を通って肝臓に集まる。
⑤ 全身の血液は1本の大静脈を通って右心房に戻る。