第6回 調査法1:調査法の基礎

心理学研究法(’20)

Psychological Research Methods (’20)

第6回 調査法1:調査法の基礎

調査法の特徴を知り、研究実施に関する手順、サンプリングや調査方法の種類について理解する。心理尺度の作成過程の前半として、構成概念や項目作成の手法、内容的妥当性について学び、調査法の基礎を身に付ける。

【キーワード】
調査法、サンプリング、心理尺度、構成概念、内容的妥当性

 


1.調査法が持つ特徴のうち「弱点」について、他の研究法(実験法、観察法、面接法)と比較して考えてみよう。

2.構成概念を測定しようと試みている心理尺度において重要なことは何か考えてみよう。

 


調査法の説明について,次の①~④の中から,正しいものを一つ選べ。

① 面接調査は,調査実施者が調査対象者と直接面談をしながら回答を得る手法だが,調査実施者の面接スキルの違いが結果に影響する可能性や回収率の低さが弱点だといえる。

面接調査は、対象者本人の回答を対面で確認できるため、回収率の高い。

② 心理学における構成概念は,抽象的で,複雑で,ある程度の幅を持った内容であることが多いため,“測りたいもの”の概念定義は,尺度項目の作成後に統計的データの結果から判断し,明確にする。

③ 尺度項目を作成する場合,“測りたいもの”に沿った項目案を,他者に相談するのではなく,できるだけ一人で熟考して項目の選定を行う。

尺度項目を作成する際には,できるだけ複数のメンバーで行い,ブレーンストーミングの手法を用いながら複数で項目案を出し合って,類似した内容をグループにしてまとめながらカテゴリー分類を行います。

④ 内容的妥当性は,心理尺度の質問内容が“測りたいもの”の構成概念にかかわる内容領域を偏りなく必要十分にとらえられているかどうか,によって評価される。

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