第6回 「うつ」をめぐるさまざまな話題
第6回 「うつ」をめぐるさまざまな話題
うつ病の理論と実践に関わるさまざまな話題、すなわち、うつ病概念の変遷とDSMの影響、うつ病の多様性と「新型」あるいは「現代型」の問題、精神療法のあり方、睡眠の重要性、抗うつ薬の多面的な効用などについて論じる。
【キーワード】
うつ病の多様性、適応障害、うつ病の小精神療法、睡眠衛生指導、常用量依存
1.うつ病の多様性
(1)うつ病の多様性
「病気(disease)」というよりも「症候群(syndrome)」と考えたほうがよいものである。
血管性うつ病(vascular depression)
警告うつ病(warning depression)
(2)うつ病と適応障害
適応障害(adjustment disorder)
(3)「現代型」あるいは「新型」と呼ばれる現象
希死念慮(きし‐ねんりょ)
「自己愛の傷つき」
2.うつ病の治療をめぐるいくつかのトビック
(1)内因性うつ病に対する小精神療法
(2)今日のうつ病に対する精神療法の考え方
(3)睡眠の重要性
(4)抗うつ薬と抗不安薬