第5回 直線回帰
第5回 直線回帰
2変数の関係における一方向的な関係を記述する方法として、データに1次関数を当てはめる、回帰分析を解説する。回帰分析によって表される一方向的な関係は、必ずしも因果関係とは言えないことを説明し、「ある変数からある変数の影響を取り除いた部分」に注目することの重要性を解説する。
【キーワード】
回帰分析、回帰直線、決定係数、残差
・直線回帰の目的(x→yの一方向的関係を把握する)
・データへの回帰直線の当てはめ
・回帰分析の実施と解釈
・回帰分析による目的変数の分解
1.直線回帰の目的(x→yの一方向的関係を把握する)
y=a+bx
回帰直線 y~=a+bx :y~予測値 a;切片 b:回帰係数
x:予測変数、説明変数
y:基準変数、目的変数
説明変数 → 目的変数
2.データへの回帰直線の当てはめ
残差:データと回帰直線のずれ:ei = yi – y~
全データの残差の二乗の合計を「当てはまりの悪さ」と基準として考える
最小二乗法の原理:「当てはまりの悪さ」を定義し、それを最小にするaとbの組を求める
全データの残差の二乗の合計(残差二乗和)を指標にする
3.回帰分析の実施と解釈
4.回帰分析による目的変数の分解
目的変数を、説明変数と関連する部分と関連しない部分に分解する。