第5回 市中感染症①
第5回 市中感染症①
普段の社会生活を送っている中で罹患した感染症である市中感染症は最も一般的な感染症である。市中感染症に関して、その起因菌と診断について解説する。
【キーワード】
市中肺炎、腸管感染症、肺炎球菌、病原性大腸菌
1.感染症とは何か。「もの」と「こと」とは区別しよう
感染症の基礎知識 病原体:寄生虫とは
微生物を可視化した。オランダ アントニオ・ファン・レ─ウェンフック(1632-1723)
微生物が感染症の原因 ロベルト・コッホ
「コッホの原則」
MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
「モノ」=「コト」ではない
世界3大感染症「マラリア」「結核」「AIDS」
「肺炎」「下痢症」も毎年100万人くらいのかたが亡くなっている。
2.市中感染症とは何か。院内感染とどこが違う?
微生物と患者が違う。
3.現象からアプローチする。これが感染症をみる基本
4.感染臓器に注目する。解剖学って大事だよ。
5.原因微生物に注目する。見つける方法は基本3つ
PCRとは、正式には「ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)」といい、生物の遺伝情報をもつDNAを複製して増幅させる方法のことを言います。
6.抗菌薬治療の原則。利点と欠点を理解しよう。
(1)その抗菌薬は原因微生物に活性がなければいけない。
(2)その抗菌薬は感染臓器に到達し、そこで抗菌効果を発揮しなければならない。
(3)その抗菌薬は、適切な投与量、適切な投与期間、そして適切な投与期間もちいられなければならない。
(4)感染症を診断する。
(5)必要な微生物「だけ」治療する。
(6)患者を吟味する。