第5回 カウンセリングにおける相互作用
心理カウンセリング序説(’21)
-心理学的支援法-
Introduction to Psychological Counseling (’21)
主任講師名:大山 泰宏(放送大学教授)
【講義概要】
この授業では、臨床心理学におけるカウンセリング、心理療法を中心とした、心理学的な相談・支援に関する基礎とその展開について講じる。対象者に対する心理学的な支援の中核にはカウンセリングがありつつも、それは、支援の形や対象となる領域によって、さまざまな展開をみせている。そこでは、どのような専門性が求められ、どのような学びをおこなっていけばいいのだろうか。こうしたテーマについて包括的に論じる。
なお本科目は,公認心理師学部カリキュラムのうち「心理学的支援法」に対応する。
【授業の目標】
・カウンセリングの基礎について学ぶ
・心理学的支援のさまざまな技法の基礎と特徴、その適用範囲について学ぶ
・心理学的支援をおこなううえでの心構えや責務について学ぶ
【履修上の留意点】
この科目は、公認心理師の学部カリキュラム「心理学的支援法」に対応しています。他の関連科目も積極的に履修してください。
第5回 カウンセリングにおける相互作用
カウンセリングにおけるクライアントとセラピストの相互作用について学ぶ。相互作用には対話の次元と関係の次元がある。対話の次元でどのような相互作用が生じているのかを、ナラティヴ、介入(明確化・直面化・解釈)といった視点から見ていく。また、介入の基盤にあるセラピストの想像という営みについて学ぶ。次に、関係の次元における相互作用を、転移/逆転移という視点から見ていく。
【キーワード】
相互作用、対話の次元/関係の次元、ナラティヴ、介入、明確化、直面化、解釈、転移/逆転移、想像