第4回 対象(3)生物、生理、障害の観点から
第4回 対象(3)生物、生理、障害の観点から
(1)言語行動を支える生物学的、神経生理学的な機構について理解する
(2)言語行動の障害について理解する
(3)言語学の研究領域と心理学との関係を理解する。
【キーワード】
運動性、脳神経系、進化、ヘッブの法則、脳機能の局在化、ブロードマンの脳地図、ブローカ野、ウェルニッケ野、ペンフィールドのホモンクルス、発話の連鎖、障害、視覚障害、聴覚障害、運動障害、内部障害、言語障害、失語症、ブローカ失語(皮質性運動失語)、ウェルニッケ失語(皮質性感覚失語)、超皮質性運動失語、超皮質性感覚失語、伝導失語、健忘(失名詞)失語、読字障害(ディスレクシア)、学習障害、言語産出、言語理解、コンテンツ、活動、ICT
第4回 対象(3)生物、生理、障害の観点から
1.生物の観点から
2.生理、特に脳神経系について
3.言語中枢について
4.発話の連鎖から
5.障害について
6.言語行動の分類:活動の観点から
「言語行動」:「運動性」を前提としている。
1.生物の観点から
2.生理、特に脳神経系について
脳機能局在論
ブロードマンの脳地図
3.言語中枢について
失語症について:研究の歴史から
ブローカ:言語の理解の面は保持、発話に大きな障害
ウェルニッケ:流暢な発話は保持、言語の理解に障害
4.発話の連鎖から
ことばの鎖(speech chain)スピーチ・チェイン(Speech Chain)
5.障害について
障害の個人差があり複雑である。
「ことばの障害」身体的な異常と精神的な(心理的な)異常とに大別される。
失語症(aphasia)について
言語障害
・音声機能の障害:構音障害、吃音症など
・言語機能の障害:失語症
神経心理学的な診断基準
・発話の流暢性
・聴覚的な言語理解
・復唱
・書字
・読解
読字障害について
学習障害(learning disability:LD)の一つ
・読字障害(ディスクレシア)dyslexia
・読みの障害
・読み書き障害
・読み書きの能力
・文字を持たない言語が存在している
・文字:人間が発明した人工物
・言語中枢:特定の脳の部位が、読み書きに関わる機能が担っている?
・日本では伝統的に識字教育が重視されてきた読字障害は最近注目されてきた。
6.言語行動の分類:活動の観点から
心理学:言語産出と言語理解
話し手と聞き手
・話し手:言語産出
・聞き手:言語理解
書き手と読み手
表現することと(表現されたものを)解釈する
コミュニケーション:言語と非言語
生物、生理、障害の観点について
心理学の研究対象としての言語行動
言語行動を支える生物学的、神経生理学的な機構
↑
生物、生理、障害の観点は、心理学研究にとって必要条件である。
(将来も、十分条件にはならないだろう)