第4回 いじめ問題
第4回 いじめ問題
・いじめの歴史的変遷をたどりながら、いじめ防止対策推進法の制定に至るまでのいじめ問題を解説する。
・いじめ防止対策推進法のいじめの定義を説明する。
・現代型いじめの特徴を理解したうえで、その対策と防止策を提示する。
1986年 葬式ごっこ自殺事件
中野富士見中学いじめ自殺事件(なかのふじみちゅうがくいじめじさつじけん)とは、1986年(昭和61年)に東京都中野区で起きた男子中学生の自殺事件である。俗に「葬式ごっこ事件」とも言われ、学級担任がいじめに加担するなど日本で初めていじめ自殺事件として社会的に注目された事件である。
1995年 山形マット死事件
山形マット死事件(やまがたマットしじけん)は、1993年(平成5年)に山形県の新庄市にある新庄市立明倫中学校で発生した男子中学生の死亡事件。俗に「マット死事件」・「マット事件」「明倫中事件」とも呼ばれ、学校現場におけるいじめの深刻さを明らかにし、少年法改正への気運を醸成した象徴的事件として現在も取り上げられている。
2001年 大津いじめ事件の加害者の現在~被害者への虐め内容やその後まとめ
大津市中2いじめ自殺事件(おおつしちゅう2いじめじさつじけん)は、2011年10月11日に滋賀県大津市内の中学校の当時2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺するに至った事件である。「大津いじめ自殺事件[注釈 1]」「大津いじめ事件[注釈 2]」「大津市○○中学校いじめ自殺事件[注釈 3]」などとも呼ばれる。事件前後の学校と教育委員会の隠蔽体質[1] が発覚、問題視され、大きく報道された[2]。翌年には本事件が誘因となっていじめ防止対策推進法が国会で可決された[3]。また、本項において、被害者をAと表記する。