第3回 錯視の世界を体験する
第3回 錯視の世界を体験する
視覚で生じるバラエティ豊かな錯視現象の数々を実際に体験しながら、人の視覚系が外界の情報をもとに知覚像を再構成する仕組みを理解する。
【キーワード】
幾何学的錯視、坂道勾配錯視、エイムズの部屋、リバースパースペクティブ
1.錯覚が生み出す不思議な空間
(1)エイムズの部屋とミステリースポット
「おばけ坂」「幽霊坂」縦断勾配錯視、坂道錯視・・・実際には坂の勾配が途中で変化しているのに周囲の風景から水平を示す手がかりが十分得られず、目立つ手がかりから誤った傾きが知覚される。
(2)遠近法が生み出す空間
トロンプ・ルイユ トロンプ・ルイユ – Wikipedia トロンプ・ルイユ(仏: Trompe-l’œil、騙し絵)とは、シュルレアリスムにおいてよく用いられた手法・技法である。ただし、シュルレアリスムに限って用いられるものではない。フランス語で「眼を騙す」を意味し、トロンプイユと表記されることもある。最近では解りやすく「トリックアート」と呼ばれる事も多くある
段蔓(だんかずら) 段葛 – Wikipedia
段葛(だんかずら)とは、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮の参道、若宮大路のなかで、二の鳥居から鶴岡八幡宮までの車道より一段高い歩道をいう。終着点には三の鳥居があり、鶴岡八幡宮の境内へと到る。神奈川県指定史跡。若宮大路は一部が国の史跡に指定されており、神奈川県道21号横浜鎌倉線の一部である。なお、段葛は鶴岡八幡宮の境内とされているため[注釈 1]、扱いとしては神社の私道である。
日光東照宮の石鳥居前の石段
2.再解釈する錯視
(1)マッハの本とリバース・パースペクティブ
(2)放送大学マスコット・イリュージョンを作ってみよう
リバース・パースペクティブ(逆遠近法)・・・実際には凹凸とは逆の手がかりを表面に描くことで見る人の遠近感を逆転させて、ありえない視覚を体験できる錯視
Illusion Forum イリュージョンフォーラム 錯視 運動錯視 リバースパースペクティブ (ntt.co.jp)
ホロウマスク錯視(hollow=くぼんでいる)
ホロウマスク錯視 (ホロウマスクさくし)とは、凹面の顔が通常の凸面の顔として認識される 錯視 のひとつである。 イギリスの心理学者 リチャード・グレゴリー によれば、凹面の顔を通常の凸面の顔として認識する強力な 視覚 バイアス は、視覚が トップダウン 型の知識に依存している証拠であると考えられる(Gregory 1970)。 凹面の顔を見るときのこのようなバイアスは陰影などの奥行き手がかりを打ち消すほどに非常に強力である。 通常は、両眼による立体的な視覚情報が多義的に認識可能な立体を正確に認識する際に利用されている。 凹面の顔を下からの照明で照らすことにより陰影の手がかりを反転させることができ、錯視現象を補強することができる。
ドラゴンイリュージョン
3.さまざまな錯視図形
(1)幾何学的錯視
幾何学的錯視・・・図形や模様の大きさや角度が誤って知覚される現象
フィック(水平垂直)錯視
エビングハウス錯視
シェパード錯視
(2)角度や方向の錯視
ポッケンドルフ錯視
ツェルナー錯視
斜塔錯視・・・塔を下から見上げたような遠近感のある写真を複製して2枚並べると、傾きが異なって見える現象。この錯視は、遠近法的な手がかりを誤解釈することで起こると考えられている。
(3)明るさの錯視
「明るさの対比」
アンダーソン錯視・・・水平な直線を台形で遮り、間の軌跡を消すと、水平線がずれて見える錯視。
(4)描かれた図形が動いて見える錯視
印刷された図形が動き出して見える錯視
オオウチ・シュピルマン錯視
フレーザー・ウイルコックス錯視
オプアート・・・錯視を利用した抽象芸術表現
エニグマ図形
マッカイ図形
北岡明佳の錯視のページ 「錯視はおもしろい。だから研究する。」