第3回 発達研究の方法
第3回 発達研究の方法
人間の発達を明らかにしようとするとき、心理学の他分野と共通するアプローチのほか、発達独自のアプローチもある。研究事例をふまえながら、発達研究の方法を紹介する。
【キーワード】
縦断的研究、横断的研究、コーホート、実験、調査、観察、検査、ラポール
1.発達過程を追う
(1)縦断的研究
(2)縦断的研究 ー データをどう解釈するか
(3)コーホート研究 ー 時代の変化、それとも、年齢による変化?
2.乳児を調べる
(1)調査と実験
(2)観察
(3)検査
3.他の手法や分析法
(1)面接とラポールの形成
(2)量的分析と質的分析
「コーホート」とは、ある期間に出生・婚姻等何らかの事象が発生した人を集団としてとらえたものであり、出生によるものを「出生コーホート」と呼ぶ。
「ラポール」とは、心理学の用語で、主にセラピストとクライエントの相互の信頼関係のことで、フランス語で「橋を架ける」という意味から、心が通じ合い、互いに信頼しあい、相手を受け入れていることを表します。 カウンセリングをするうえで、最も重要な、コミュニケーションスキルの1つです。
エスノグラフィーとは
ある民族の特徴を調査するためにその民族の生活に入り込み、長期間にわたって彼らの生活スタイルを観察し、対話して、文化や行動様式の詳細を記録していくアプローチです。 近年、このエスノグラフィーという手法がビジネスにおいて新しいニーズや課題を発見するために有効な方法として注目されています。