第3回 年代決定論①-相対年代と編年-
第3回 年代決定論①-相対年代と編年-
1 型式学と層位学
2 編年の方法
3 時代区分の考古学的方法
【キーワード】
相対年代、型式学、層位学、編年、時代区分、旧石器時代、新石器時代、青銅器時代、鉄器時代、三時期区分法
1.型式学と層位学
(1)相対年代と絶対年代
相対年代・・・・・相対的な新古の序列によって示される年代
数値年代(絶対年代)・・・・・紀元57年や3世紀といった数値によって示される年代
(2)型式学とは何か
型式学(typology)・・・・・考古資料の特徴にもとづいて資料を分類して秩序立てること。
ヨーロッパ青銅斧の変還・・・・・痕跡器官(rediment)
銅鐸(どうたく)型式の変化・・・・・菱環(りょうかん)紐式(ちゅうしき)→外縁付(がいえんつき)紐式→扁平紐式→突線紐1式→突線紐5式
(3)層位学とは何か
東名遺跡東名縄文館(東名遺跡)のご案内 | 佐賀市公式ホームページ
鍵層 火山灰tepheaの層
「地層同定の法則」・・・・・化石による地層同定の法則:場所が離れていても,同じ種類の化石が見つかる地層の時代は同じである. ある地域で見られる地層の積み重なった順序と,それらの地層ごとに見つかる化石を調べ,どんな種類の化石がどんな順番で見つかるかを調べます。
(4)一括遺物
- 共存association・・・・・一括遺物など、いくつかの考古学的な資料が同時使用を示す状況で出土した場合を指す。
- 組み合わせassenblage・・・・・共存関係にある遺物群のこと。いくつかの遺跡で決まって発見される同型式の組み合わせを文化と呼ぶ
- 集合aggregation・・・・・・自然の営為などで時代や時期を異にする遺物が集積された場合を指す
2.編年とその方法
(1)山内清男の縄文土器編年
古生物学者の松本ひこ七郎 仙台湾の縄文時代の貝塚
縄文土器全国編年
ホームカミングデイ関連イベント『見て、聴いて、触れる-大学博物館でのマクロ先端研究』開催
(2)小林行雄の弥生土器様式論
奈良県川東村唐古遺跡の弥生土器様式編年
(3)ベトリーのSD法と頻度セリエーション
フリンダース・ベトリー SD法
3.時代区分の考古学的方法
(1)三時期区分法とその評価
ヴェーデル・シモンセン(デンマークの歴史学者)
(2)チャイルドの時代区分
ゴードン・チャイルド新石器時代、都市革命と産業革命が人類史において重要な革命である。
ルイス・モーガン野蛮→未開→文明という発展段階を念頭においた。
(3)日本戦史考古学の時代区分
弥生式土器 東京府本郷区向ヶ岡弥生町
- 前の時代にない特徴的な指標
- 社会的に重要な指標
- 支配的であり普遍的な考古資料
- ↓
- たとえば古文時代の指標は?
普遍性・・・・・すべての物事に通じる性質。また、すべての物事に適合する性質。「普遍性のない理論」
不変性・・・・・[名・形動]変わらないこと。 また、そのさま。 不易。
「普遍性」とは広くゆきわたること。全てに共通して存在する性質のことです。
「不変性」とは他の物に影響を受けることなく変わらない性質のこと。