第15回 死ぬということ

第15回 死ぬということ

死にゆく人々と残される人々の心理について、悲嘆反応や喪の作業などの理論をふまえ、そのプロセスをたどるとともに、心理臨床的支援について論じる。

【キーワード】
悲嘆反応、喪の作業、自死、デス・エデュケーション、セルフヘルプ・グループ、複雑性悲嘆


1.死にゆく人の心のプロセス

(1)中高年の死亡者数の推移

令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

(2)死に向かう心のプロセス

「死ぬ瞬間」Kubler-Ross(1969)キュプラー・ロス、死に向かう心のプロセス、ューブラー・ロスは、死を迎える患者の心理過程を5段階に分けている。 この心理段階は「否認」→「怒り」→「取り引き」→「抑うつ」→「受容」という段階を経る。 これらは順番通りに過ぎるのではなく、重複したり、出現しない段階が現れることがある。

エリザベス・キューブラー=ロス – Wikipedia

キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」を読む 【グリーフ・サバイバー】 (grief-survivor.com)

2.デス・エデュケーション

死への準備教育(デス・エデュケーション)

死の準備教育 – Wikipedia

デーゲン

アルフォンス・デーケン – Wikipedia

アルフォンス・デーケンの12の悲嘆のプロセス|突然の喪失への心構え – 輝くヒント (mab-log.com)

3.中高年の自死

自殺者数

自殺統計に基づく自殺者数|自殺対策|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

4.残された人の心の反応

(1)悲嘆と喪の作業

「喪の作業」心理学用語:喪の作業(モーニングワークス)|サイエンス.COM (viuoscience.com)

喪の作業は、決してネガティブなものではなく、対象喪失を悲しむことから逃げることなく、向き合い、受け入れるために必要不可欠なものだと位置づけられている。

フロイトの理論を細分化した、ボウルビィは省略できない大切なプロセスとして、喪の作業の4段階プロセスを提唱した。

(2)死別による二次的なストレスとセルフヘルプ・グループ

二重過程モデル 悲嘆の「揺ぎ」は「揺ぎ」のままに 〜二重過程モデル〜|宮本侑達 (note.com)

二重過程モデルとは、ご遺族の方は「二つの志向」の中を揺れ動くとするモデルです。 二つの思考とは、「悲しみに向き合う過程(喪失志向」と「新しい生活に取り組む過程(回復志向)」です。 前者は、悲しみや心の痛みを感じながら、故人との絆を再配置していきます。

セルフヘルプ・グループ セルフヘルプグループ(SHG)とは – NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会) (adhd-west.net)

セルフヘルプグループ(SHG)は、共通の生活課題や生きづらさをもつ人たちが 自主的に 集まり、 主体的に 活動しているグループです。 自助グループ、当事者グループとも呼ばれています。 病気や障害、その他のさまざまな困難や生きづらさを抱えて生きる当事者が、気持ちや情報、知識を分かち合い、自分らしい生き方をサポートしあう場です。

(3)複雑性悲嘆

複雑性悲嘆 (ふくざつせいひたん、 英: complicated grief )は、近親者の突然の死や事件等の暴力的な死の際に起こる悲嘆反応が通常6か月以上続き、社会生活や日常生活に影響を及ぼしている状態を言う。 2005年に ピッツバーグ大学 精神医学のKatherine Shearらが論文にまとめた。

悲嘆と複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)(一般向け) | 複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)のための心理療法(J-CGT) (umin.ac.jp)

(4)死別経験後の心理的発達

心的外傷後成長 心的外傷後成長(PTG)とは―逆境で人間的に深みを増す人たちの5つの特徴 (yumemana.com)

「自己感覚の拡大」

「死への恐怖の克服」

「死への関心・死の意味」

 

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