第11回 高齢者に対する心理臨床(1)―理解に焦点をあてて-
第11回 高齢者に対する心理臨床(1)―理解に焦点をあてて-
老年期といいう発達段階にある高齢者の心理に焦点をあて、事例を交えながら、その理解について、方法論も含めて論じる。
【キーワード】
心理臨床の役割、アセスメントの方法、多面的枠組みによる情報の整理、ライフイベント、生活史
1.はじめに
公認心理師、2017年9月15日施行
「心理状態の観察、その結果の分析」
2.事例:鈴木三郎(90歳)さんの気持ちの推測(心理)
置かれた状況
推測例(妄想)
インタビューから見えてきた気持ち
3.事例:鈴木三郎(90歳)さんの心理の分析
(1)情報の収集:対象者のアセスメントの方法
法則定立的アプローチ
個性記述的アプローチ
(2)多面的な情報整理の枠組み
生物ー心理ー社会モデル・・・・・エンゲル(1977)
身体面の状況・・・・・ADL(Activities of Daily Living)
知能・精神面の状況
心理社会面の状況
日常生活面の状況・・・・・・LADL(手段的日常生活動作:Instrumental Activities of Daily Living)
(3)情報にもとづく分析
(4)何のための理解なのか?