第07回 災害レジリエンスにおける「予測」と「想定」

概要近年の大きな地震災害の教訓を振り返りつつ、災害レジリエンスについて考える。災害レジリエンスとは災害が起きてもそれを乗り越える力のことである。それには災害から復興までの様々な要素があるが、事前の「想定」はとくに重要である。「予測」と「想定」は混同されることがあるが、そもそも違う概念の言葉である。東日本大震災のような「想定外」を二度と繰りかえさないためにも、両者を峻別することを心がけたい。

 

 

1.大災害から学ぶレジリエンスの課題

「兵庫行動枠組2005-2015」

「仙台防災枠組2015-2025」

2.阪神淡路大震災における「安全神話の崩壊」

(1)阪神淡路大震災の衝撃

(2)地震発生はどの程度予測されていたか

3.東日本大震災における「想定外」

(1)「想定外」のミスリード

(2)どの程度「予測」されていたか

(3)大震災の教訓

4.熊本地震が提起したレジリエンスの課題

5.まとめ:「予測」と「想定」の峻別と責任の明確化


活断層
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