相棒22 第12話「惡の種」
第12話「惡の種」
事件を調べるうち、『ワイアット』『非凡人』『食物連鎖』といった謎の言葉が浮上し…!?
ワイアット・アープ OK牧場の決闘
非凡人 『罪と罰』(つみとばつ、ロシア語: Преступление и наказание, 1866年)は、ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの長編小説。
食物連鎖
捜査途中で浮かび上がってきた「ワイアット」「非凡人」「食物連鎖」という言葉は、まさにこの状況を指していたと右京は気づく。正義を行ったことで英雄視され、陶酔し、過剰な暴力を働くことは「ワイアット・アープ症候群」。吉口の高木への暴力はこれだろう。「非凡人」は、資産家女性を殺した高木の事件と同じような状況を描いたドストエフスキーの小説「罪と罰」に登場する。そして、上司からパワハラを受けていた内田は何者かにそそのかされ、食物連鎖のように吉口にパワハラをしかけていた。
その男は、スコットランドヤード時代の右京の相棒であり、犯罪者たちの心を自在にあやつって連続殺人事件を起こさせた南井十(みない・つなし/伊武雅刀)。「逆五芒星事件」で死んだと思われていた。「素直で従順で、人はまるで植物です」とうそぶく若い男は、椅子に座ったスーツ姿の男を「父さん」と呼んでいた。
右京が「あまりに、非現実的です。僕の思い過ごしであってほしい」とまで願う最悪の男・南井の初登場は、season16の第7話「倫敦からの客人」。彼は歪んだ正義感ゆえに、この回の事件に大きく関与していた。以降、season17第17話「倫敦からの刺客」、season18では第14~15話「善悪の彼岸~ピエタ」「善悪の彼岸~深淵」と2週連続で登場している。
ラストに登場した若い男が南井の息子なのだとしたら、今後の物語に大きく関わってくることは間違いないだろう。その場合、薫との初対面も楽しみだ。SNS上では「わけわかんなすぎて面白かった」「めっちゃ気になる!」「おあずけ食らった感じがする」「早く次を!」「続きは今シーズンの最終回スペシャルかな?」と期待と考察が飛び交っていた。(文・早川あゆみ)