意識はなぜ生まれたか――その起源から人工意識まで マイケル・グラツィアーノ
原題は『Rethinking Consciousness』
生命進化の過程で〈意識〉はいつ生まれたのか?
私たちの〈心〉はどのようにして形づくられるのか?
〈機械〉に意識を宿らせることは可能なのか?
「ただの物質に過ぎない脳から、なぜ非物質的な意識が生まれるのか?」
名だたる学者が挑んできたこの難問に、
プリンストン大学で神経科学ラボを率いる著者がまったく新しい「答え」を提示する。
ときに哲学や文学の文脈で語られる意識の謎にユニークな工学的アプローチから迫る本書は、
意識の進化的起源から私たちの心のメカニズム、さらには人工意識をつくる試みまで、
意識研究の最前線を描く。
神経科学の第一人者、待望の初邦訳。
機械に意識は宿るのか?『意識はなぜ生まれたか』試し読み|白揚社 (note.com)
”意識のブライアン・グリーン注目理論を提唱する著者と、脳の中へと飛び立とう。
ヒトの心に興味があるなら、この本は最高の知的冒険だ。”
――(『時間の終わりまで』著者)
”彼の斬新なアプローチが、幾多の意識研究が陥っていた沼から私を救い出す。”
――スーザン・ブラックモア(『意識』著者)
大脳皮質の本質は、注意の構造にある。
「注意スキーマ」注意スキーマ理論を通して、意識を再考する──『意識はなぜ生まれたか――その起源から人工意識まで』 – 基本読書 (hatenadiary.jp)
5章 社会的意識
注意スキーマ理論は、意識を人間の能力の中心として考えられている。意識は古くから極度に単純化された内的モデルである。自己モデルとしての機能(自分自身の注意をモニターし予測しその制御をたすけること)と社会的認知の触媒としての機能(他者の注意状態のモデルを作り、それによって他者の行動を予測する。)に分けられる。
6章 意識はどこにあるのか
大脳皮質、視床、前障がかかわっている。前障(ぜんしょう、claustrum)は哺乳類の脳の中の一領域。外包と最外包の間に位置する灰白質である。大脳皮質の広範な領野との間に回帰的(reciprocal)な結合を持つ。大脳基底核の一部に数えられないこともあるが、現在では機能的には関わりは薄いと考えられている。フランシス・クリックが晩年に、意識に相関した脳活動(意識的知覚を引き起こす最小の神経活動)を研究していく中で、前障が意識現象の最も重要な構成要素であるという考えを示した[1]。なお一般にはまだあまり支持されているとはいえない。
両眼視野闘争 両眼視野闘争|脳科学の世界 (brainsc.com) 両眼視野闘争 – 脳科学辞典 (neuroinf.jp)
網膜から、視床を通って一次視覚野へ行くがどこで両眼視野闘争が起っているのかははっきりしたことはわかっていない。