弥生時代の青銅鋳型発見、福岡 セットは全国初

福岡市博多区の高畑遺跡で、弥生時代後期前半(紀元1世紀~2世紀ごろ)の青銅武器「広形銅戈」の鋳型の両面が発見され、市が2日、記者会見した。鋳型は表面と裏面ではさみ、間に溶かした青銅を流し込む仕組みで、セットで見つかるのは全国で初めて。市の担当者は「弥生時代の青銅器の生産に関する新たな見解が出るのではないか」と期待した。

両面がセットで発見された、弥生時代後期前半の青銅武器「広形銅戈」の鋳型=2日午後、福岡市

両面がセットで発見された、弥生時代後期前半の青銅武器「広形銅戈」の鋳型=2日午後、福岡市© KYODONEWS

 広形銅戈の鋳型発見は全国で8例目。これまで福岡県春日市や佐賀県鳥栖市などで出土していたが、片側のみだった。今回見つかった鋳型は状態も良いという。

 銅戈は刃を木の柄に付ける武器で、弥生時代中期初めに朝鮮半島から北部九州に伝わった。


読み方:ヒロガタドウカ(hirogatadouka)

弥生時代祭器

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