【サンパウロ共同】中米グアテマラ北部ペテン県の密林で、古代マヤ文明の964の居住地群や道路が見つかった。米考古学者リチャード・ハンセン氏らのチームが、英ケンブリッジ大の出版物で20日までに発表した。初期の王国の形成が推測されるという。
古代マヤ文明の都市の復元イメージ(FARES USA提供、ロイター=共同)© KYODONEWS
チームはレーザー光を使い、対象までの正確な距離を把握する「LiDAR(ライダー)」の技術を使い、1700平方キロ超に及ぶ「ミラドール=カラクムル・カルスト盆地」を上空から調査。紀元前1000年~紀元150年ごろの居住地群と、それらを結ぶ全長177キロの道が見つかった。
ピラミッドや貯水池、球技場、家畜小屋なども備えている。
中米グアテマラで古代マヤ文明の遺跡調査をする米考古学者のハンセン氏(右)=2009年3月(AP=共同)© KYODONEWS