スリーデイズ
妻を脱獄させるため、計画を決意し、計画を練るところが良かった。
ドン・キホーテ物語のテーマは?
「正義そのものより正義を信じることの方が大事ということですか」
そう、つまりはこういうことだ、
理性ある人間の心は、破壊的な考えに心が凌駕される。
理性を失った方が、人は強くなれるんだ。
人は社会に秩序を構築し、時計や暦を発明し、天気を予測し始める。
ところが、人の人生を支配するのは当人ではない。
もし、人が自分だけの現実を生きようと決意したら、それは狂気と呼ばれる。
だが絶望に生きるよりはマシだ。
いかに代償が高くついても、自由を求める意味を僕に教えてほしい。
パピオンの真似をしたいのか?
塀を超えて デイモン・ベニントン
7回の脱獄経験を持ち、「塀を越えて」の著者であるデイモン・ペニントンを演じたリーアム・ニーソン
脱獄に成功した秘訣は?と聞かれたデイモンは、「度胸とわずかな幸運」と答え、「脱獄は簡単だ。逃げ続けることが難しい」と脱獄の極意を授けます。デイモンを演じたリーアム・ニーソンは、ポール・ハギス監督の友人であったことから本作への出演が決まりました。リーアムは他の映画を撮影中にも関わらず、わずか2日間のオフを利用して、西海岸のバンクーバーから本作の撮影場所である東部のピッツバーグまでわざわざ飛んで来てくれたという。
妻のララを移送するまでのわずか3日間に、脱獄のチャンスはたった一度。しかし、脱獄計画を嗅ぎつけた警察はジョンの周囲にも捜査の手を伸ばしていた。果たしてジョンは警察の追及をかわしながら、計画通りに難攻不落の刑務所から妻を救い出すことができるのか。この続きは是非とも劇場で楽しんでもらいたい。
『スリーデイズ』(原題: The Next Three Days)は、2010年のアメリカ映画。2008年に公開されたヴァンサン・ランドン主演、フレッド・カヴァイエ監督のフランスの映画『すべて彼女のために』のリメイクである。
『ドン・キホーテ』などを講義する大学教授のジョンは愛する妻子とともに幸せな毎日を過ごしていたが、ある朝、警察が自宅に突入して妻のララが殺人容疑で逮捕されてしまう。
3年が経ち、ジョンは一人で息子を育てながら、妻の無実を証明するため、懸命に奔走していた。しかし、裁判でララに不利な証拠が提出され、覆ることなくついに殺人罪が確定してしまう。絶望して獄中で自殺未遂を起こしたララを見て、ジョンは決断する。「彼女の人生と家族の幸せを取り戻す」、それは命を懸けた決断だった。
ジョンは生活のすべてを犠牲にし、孤独や恐怖に苛まれながらも、ララを脱獄させることを考える。脱獄経験者の「日常と違う動きを観察しろ」という忠告を聞き、綿密な脱獄計画を練り上げていく。家具を売るなどして逃亡資金を工面し、偽のパスポート、運転免許証、社会保障番号などを手に入れる。
ジョンが準備を進める中、突然ララが別の刑務所への移送が3日後に迫っていることが判明する。逃亡資金は目標額を工面できておらず、銀行強盗まで考えるが、警備員の姿を見て思いとどまる。追い詰められたジョンは麻薬密売人を襲撃し、金を奪う。
翌日、ララの健康診断結果を偽装してピッツバーグの刑務所から大学病院へ移送されるよう誘導し、ララとの合流に成功する。しかし、昨夜の麻薬密売人を襲撃した際に乗っていたプリウス[注釈 1]から警察に脱獄計画を察知されており、すぐに追っ手がかかる。
2人は地下鉄や自動車で逃走して息子と合流し、空港から国外への逃亡を図るが、警察もジョンの自宅のごみから逃亡計画先がハイチであることを割り出していた。しかし、それはジョンの偽装であり、計画どおりベネズエラへの逃亡を成功させる。一方、ララが殺人を犯したとされる現場では刑事がララの無実に繋がる証拠を掴みかけるが、惜しくも失われてしまう。