クリムゾンリバー
「クリムゾンリバー」という作品は、フランスの漫画家ユマ・ヒロミの作品で、アクション・ミステリー要素を持ち、謎解き要素も含まれた作品です。
物語は、主人公の警視庁捜査一課の刑事・真壁翔(まかべしょう)が、神父殺しの事件を担当することから始まります。事件現場で、翔は奇妙な痕跡を発見し、それが繋がっていくことで、事件の真相が明らかになっていきます。
「クリムゾンリバー」は、事件を解決していく上で、現実にはあり得ないような要素が取り入れられています。例えば、人体実験によって生み出された「神の子」と呼ばれる存在や、翔が見ることができる「赤い流れ」といったものが挙げられます。これらの要素が、物語に神秘的な要素を与え、読者を引き込む効果があります。
また、「クリムゾンリバー」は、主人公の真壁翔の過去や、彼が抱える心の闇といった、キャラクターの掘り下げも行われています。翔の心の内面や、彼が抱える葛藤が描かれることで、彼の行動の背景が明らかになり、読者により深い感情移入を促します。
総じて、「クリムゾンリバー」は、アクション・ミステリー要素と、キャラクターの心理描写を融合させた作品であり、謎解きやストーリー展開が読者を引き込む要因となっています。
クリムゾンリバーのネタバレあらすじ
フランスの街グルヌンで、猟奇殺人事件が発生します。パリ警察に応援を呼んだ地元警察。やってきたのは有名なニーマンス刑事です。
死体は山の高所にあり、発見者はグルヌン大学に通うファニーという女性です。殺されたのは大学の図書館司書の男性です。
遺体は生きたまま手術をされて、多数の裂傷があり、両手は切断され、目は取られていました。検視医にニーマンスは目の中にあった雨水を調べるように頼みます。
ニーマンスは眼科医のシェルヌゼ医師に目について詳しく聞きます。医師は遺伝的な目の研究をしていました。
グルヌンでは昔から近親結婚が多く、遺伝的に目に異常のある子どもが多く生まれてきたと話します。しかし、2世代前からそれがなくなってきたと不思議に思っていました。
一方、マックス警部補は墓荒らしと、小学校に強盗に入った犯人捜しをしていました。墓に眠るのは20年前に事故死した10歳のジュディットという女の子です。
大きな墓の中に入るには母親の許可が必要で入れませんでした。次に小学校に行くと、校長から何も盗られていなくて不思議だと言われます。
しかし、閃いたマックスはジュディットの記録や写真を調べてもらいます。すると彼女の記録や写真が盗まれていたことが分かります。