グラン・トリノ – Wikipedia
二回目だったが、最後まで見てしまった。
フォードの自動車組立工を50年勤めあげたポーランド系米国人コワルスキーは、妻を亡くし(妻を思い出して「俺は嫌われ者だが、女房は世界で最高だった」という)、愛車グラン・トリノを誇りに、日本車が台頭して住民も今や東洋人の町となったデトロイトで隠居暮らしを続けていた。頑固さゆえに息子たちにも嫌われ、限られた友人と悪態をつき合う日々であり、亡き妻の頼った神父をも近づけようとしない。常に国旗を掲げた自宅のポーチでビールを缶のまま飲んで、飲み終えると片手で握り潰す。コワルスキーを意固地にしたのは朝鮮戦争での己の罪の記憶であった。
実にいい映画だった。