°˖✧祝✧˖°☆34年2カ月、待ちに待った史上最高値更新!(2024年2月22日)
日経平均株価が22日、バブル経済期の1989年に付けた過去最高値を約34年ぶりに更新した。「失われた30年」ともいわれる日本経済停滞を象徴して低迷していた株価は、なぜ今、バブル期を上回ったのか。その背景をひもとくと、新型コロナウイルス禍と、中国を巡る国際情勢の変化が浮かんでくる。
超えるか、超えないか――。東京都千代田区の野村証券のトレーディングルームは緊張感に包まれていた。午前10時15分ごろ、株価モニターに終値の過去最高値を超える数字が映し出されると、取引に携わる社員から「おー!」とどよめきが起こり、雰囲気は一気に和らいだ。
午後の取引開始直後には初めて3万9000円台を突破し、終値でも史上最高値を更新。大和証券のディーリングルームでも拍手や歓喜の声が響き渡った。
株式市場が34年間、はるかに見上げていたバブル期のピークにたどり着いた。
バブル崩壊後の90年代後半、山一証券の自主廃業をはじめとする平成金融危機に見舞われ、日本経済は物価と賃金が縮小するデフレ不況に陥った。2008年のリーマン・ショック後の金融危機が追い打ちとなり、日経平均は09年3月にバブル後最安値となる7054円に沈んだ。